夏祭り 14 条と桜1 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

すでに5、6人の女子高生に囲まれてるのに、また新しいグループが来た。

「けんちゃん先生~~っ♡」
「可愛い~♡」

先生の浴衣姿にはしゃぐ。先生の腕を取って、ぶんぶん揺する。先生は照れ笑いする。

「おじさんに言う言葉じゃないだろっ」

「だって可愛いんだも~ん」
「ねー?」
「彼氏でも全然通用するもん、ねー?」

「しないしない」

「するよー。付き合う?先生」

「付き合わねーからっ。子供とは付き合わねーよっ」


あ。…あたしも…子供なのかな…先生にとっては。


彼女たちが、思い出したように他の子たちに言う。

「そうだ。条先生の浴衣見た見た?超かっこいいのー♡」

「えー見たい見たい♡どこで会った?」

「あ!いたいた。あそこあそこ!」

あたしも一緒に指差す方を見る。

「え~~っ‼︎なにあれーっ⁈」
「女連れじゃーん!」
「彼女彼女?」
「マジ⁈ショックー」

条先生は、黒地の渋い浴衣を着ていた。

隣の女の人も、黒地にいろんな色の花柄の浴衣で、ふたりはとてもお似合いだった。

あたしも、あんな風に健ちゃん先生と並んで歩けたら…。

「あ、君ら夏休みだから知らないのか。あれ、彼女じゃなくて先生だから」

「えっ⁈」

「泉本先生が育休とったの。二学期からあの先生だよ」

あ。条先生にも、女子高生たちが群がり始めた。




「だから、しーごーとっ‼︎…巡回中だっつってんだろ?」

「彼女連れで?」
「公私混同じゃーん」

「彼女じゃねーっ!先生だからっ」

「先生、射的しよ」

「聞いてる?俺の話。なんでお前らと射的やんなきゃいけねーの」

「やってやってー!くまモン取ってよー!」

「小学生かっ」