夏祭り 7 彼女を砂糖に例えるなら後編 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

「えっ?」

ゆかりを砂糖に例えるなら…?

俺は、うつむいて頬を染めるゆかりを思い浮かべる。優しくて、いつも俺のことを気遣ってくれる…。

「…そうだなー…粉砂糖…?」

「「おおー」」

「あの、ドーナツとかにさー、ふわーって雪みたいにかかってるやつね」

「わかるわかる」

「なんかふわふわじゃん。粉砂糖の味とかわかんねーじゃん。全然ドーナツ本体の中に入ってるであろう砂糖に負けんだけどー、無くても食えんだけどー…、やっぱ、あって欲しいよねっていうね…。なんかよくわかんないな…///」

宝に肘で小突かれる。俺は照れて上目遣いでふたりを見る。

条「なんかわかるわ。そんなイメージじゃん」

宝「かかってて欲しいのね?ないと寂しいんだよねー♡」

って俺の頬を撫でながら、顔を覗き込む。

健「そういうわけじゃないけどさー///」

って宝の手から逃げる。

「お、お前はどうなんだよっ」

宝「えっ?///」

健「あ、お前見た?俺が考えた必勝デートコース!メール見た?」

宝「見てない///」

健「見てないの?」

宝「見てない見てない///」

宝は目を合わせない。

健「見たんだろ?なにばっくれてんだよ。見、た、ん、だ、ろ?」

宝「もーお、なーんであんな…なに?あの帯くるんくるんコースとか…」

健「あ!それ行く?やっぱそれ?オプションつけてやろうか?」

宝「そうじゃなくてっ!///…もう、ほっといてよ、人のことはーっ!」

健「ほっとけねーだろっ。…お前、ドラマに負けてんだよ?自覚ある?」

条がニヤニヤしながら俺たちのやり取りを見ている。

条「で?宝のねねちゃんだっけ?」

宝「ののちゃんっ!」

健「ににちゃん」

条「ぬぬちゃん」

って俺と条は遊ぶ。


「ちょっと!…のーのーっ!ののちゃん!」

俺と条は顔見合わせて笑う。

「ののちゃんはー…うーん…あ、あれだ。なんかさ、白砂糖じゃなくて茶色い砂糖あるじゃん?」

健「グラニュー糖?」

「あ、それコーヒーとかに入れるやつでしょ?なんか石みたいな」

条健「「石っ⁈」」

こいつの言語センス…。

「それじゃなくてー、昔母親がそっちのが白砂糖より健康にいいんだって、よく料理に使ってた…なーんだっけなぁ…」

健「ああ、…三温糖?」

宝「それそれ!」

条「知らねー」



健「それお前…保健の先生だから健康的って、そこだけだろっ!」

ほんっとこいつのこういうとこ…めちゃくちゃ愛しいと思うのは俺だけ?