正義の味方 3 キスした仲だろ | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

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V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

電話を切ると、俺は帯を全部解かれた状態で、突っ立っていた。


条は机に向かって、仕事をしている。


「おいっ!」


俺は条の背中に声をかける。


「ほったらかしかよっ!」

「だって、健が相手してくんねーんだもん」

「は?電話してたんだから当然だろっ」


俺は床でとぐろを巻いている帯を拾う。


「ちょっと、これ、京都のいいやつなんだからー」

「相手してくれんの?」

「は?わけわかんね」

「電話終わったもんな」


条が椅子から立ちあがって、こっちに来る。


俺は帯をたたみながら言う。


「相手ってなに?将棋?悪いけど俺今から新城んとこ行ってくっから」


条が俺の後ろに立って、両肩から着物をずらす。


「わっ!」

「着替え…手伝ってやる」

「いいってーっ‼︎」


「へっへっへー…今夜からお前はわしのものになるのじゃ、おけん」


「おやめくださいっ!お代官様!」


と、そのときドアがノックと同時に開いて、リュックを背負った宝が入ってきた。

「な~にやってんの~?俺も入れてよ」

って嬉しそうに近づいて一緒に着物を剥ぎ取ろうとする。


「やーめーろーっ!」


条が後ろから俺を抱え込む。


「宝、キスキス!キスマークキスマーク!」


「どこがいい?」

「どこもいやだっ‼︎」


俺は条と宝を振りほどいて、さっさと着替え始める。


「健くーん、キスした仲だろー」

「条と同じこと言うなっ」

ったく、油断も隙もねーこいつらっ!