カミセンの体育祭 10 決戦のとき 前 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

「さあ、みなさん、お待たせしました!いよいよ最終種目、ヴィクトリーリレーが始まります!今年は各団、アンカーを我が校きってのイケメン先生が走ります!」


青空のもと、アナウンスが響き渡る。


「タコもイケメンなんだ。…新城来てんの?」

条が手首と足首を回しながら件に聞く。


「ああ。あそこ」

件はアキレス腱をのばしながら、顎で救護テントの下を指す。


「いいとこ見せなきゃな」


「はあ?関係ねーし。ってか、あいつ俺と条のキスが見たいらしい」


「はあっ?ざけんなよ」


「あの車椅子の子が健くんの秘蔵っ子?」

宝が屈伸しながら聞く。


条「膝小僧?」


件「秘蔵っ子!どんな耳してんだよっ」


宝「健くんの膝小僧はここ♡」


件「触んなくていいのっ」


条「健くんの股間はここ♡」


件「触んなっ!」



生徒たちから笑いがおきる。


件「見られてる見られてる!」


宝「え?健くんの股間ここかん?」


件「触んなって!ってかなんだよそのオヤジギャグ」


また笑いがおきる。



件「お前らなー、そうやって俺を動揺させて罰ゲームさせようって作戦だろっ」


条「ばれた?保険保険」


件「は?」


宝「ま、俺は勝つよ?勝つけどー、万一負けたときはさー、タ…じゃなかった泉本先生よりはー、健くんの方がいいじゃん。キスの相手としては」


条「当然だね」


件「は?なに言ってんの?俺勝つから」



「仲いいな」

太い低音でタコがつぶやく。

「わっ!」

宝「泉本先生、罰ゲームの話聞きました?」


タコ「聞いてる」


宝「絶対いやでしょ?」


タコ「俺には関係ない」


件「お!自信たっぷり!」


タコ「たとえビリでバトン渡されても、絶対勝つ!」


4人が睨みあって火花を散らす。


「さあ、いよいよ決戦のときです!各チーム、輪になって気合いを入れています!ときの声をあげています!各団の声援もすさまじいっ!」