カミセンの体育祭 7 約束 健サイド | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?


「ま、いっか」

って俺は膝に手を置いて立ち上がろうとする。

「え?なに?先生、気になる」

「いや…いい、いい」

「なんかいけない?飲み会とか行かない方がいい?」

「え?」

ゆかりが不安そうに俺を見上げる。



「…危ないって…思ってる?」


一瞬、ドキッとする。

ゆかりは工学部だから、飲み会も男が断然多いだろうし…。

その…結構可愛いってか、大学生になってメイクもちゃんとするようになって…だから…その…。

まあ、正直、心配だ。

心無い男が酔っ払って体の自由がきかないゆかりに変なことしないか、とか。

でも、俺はゆかりの父親じゃないし、兄でもないし……彼氏でもない…。

だから、やっぱ言えない…。

いや、でも…。


「先生…」


「ん?」



「先生が…やめろって言うなら…あたし…行かない」



「そ、そんなこと言ってないよ!…行ったらいいじゃん。大学生になったんだし、友達付き合いも大事だよ」


「ほんと?」

ゆかりが嬉しそうな顔をする。


「あのさ…」


「…?」


「もう…先生じゃないんだし」


「…え?」


「そんな、俺の言うこときかなきゃ、とか思わなくていい」


「…先生じゃ…ない?」


「もう受験も終わったし、俺が教えること、もう…ないよ」


「…先生…」