カミセンの体育祭 1 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

中間テストの終わった5月末、ここ聖ヴィクトリー高校では、体育祭の応援団練習が佳境を迎えていた。

「ほんっと、マジうっせー。仕事になんねーっつーの」

条が席を立って、条件部屋の窓からグランドを見る。

生徒たちがガンガンに音楽をかけてグランド、体育館、廊下…学校中いたるところでダンスの練習をしている。

「いいじゃん。ガス抜きガス抜き。条、なに団?」

「知らね」

「何組の副担?」

「2の5」

「あ、じゃ緑だ。グリ団。俺桃団」

「ピンク?らしいじゃん」

「リレーの練習行った?」

「行ってねー」

「俺も。いっぺん行っとかないとな」

条が振り返ってニヤっと笑う。

「今年、なに賭ける?」

俺は上目遣いで条を見る。

教員と生徒の混合チームでの団対抗リレーが体育祭のトリを飾る。

俺と条は同じ団になったことがない。毎年条と俺がアンカーで競い合う。今んとこ勝負は五分五分。

何かを賭けてマジで走るのが、オトナの楽しみ方なんだよ。←ほんとか?


コンコン。ノックと同時にドアが開いて、宝が入ってくる。

Tシャツに短パン姿で、首からかけたタオルで汗を拭いている。



件「なにお前。なにしてたの?ってか、ほんとに音楽教師?どーみても、体育なんだけど」