ご購読ありがとうございます。一昨日は、グレンデール署名活動の当初目標達成についての所見を述べさせて頂きましたが、今回はこの「署名活動」の「有効性」についての検証から始めたいと思います。
結論を先に申し上げますが、今回のグレンデール請願申請に関しては、その有効性を疑わざるを得ないことを申し上げます。順を追ってご説明しますのでお付き合い下さい。
最初に、オンライン請願プラットフォームのWe the Poepleをご案内します
◎We the Peopleトップページ 👉https://petitions.whitehouse.gov
ホワイトハウスの写真を背景に、このように表記されていますね?
”Giving all Americans a way to engage their government on the issues that matter to them”
英語は苦手ですが「全てのアメリカ人に、彼らが抱えている問題について合衆国政府に関与させる方法を
与える」でしょうか...しかし確実なのは”Americans”がアメリカ人を指していることは間違いありません。
次に、We the Peopleについての紹介記事ございましたので、ご覧下さい。
◎「We The People」とは(Open Knowledge Foundation Japan 2013年2月12日より)
http://okfn.jp/2013/02/12/we-the-people/
<記事中抜粋>「We The People」とは
We The Peopleは、The First Amendment(合衆国憲法修正第 1 条)で「連邦議会は人民が救済を求めて政府に請願する権利を侵害する法律を制定してはならない」と定められている通り、その市民から政府への請願をより簡易により広く利用してもらう目的で、2011年9月に開設されました。
とても大事なところですので、念を押したいと思います
合衆国憲法修正第1条(請願権)によって保証された、「人民」が救済を求めて政府に請願する権利行使を広く利用する為に開設されているのです。
合衆国憲法修正第1条(請願権)については次をご覧下さい
◎Es Discoveryの百科事典のウェブページより(アメリカの憲法 修正第1条~修正第4条)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/vision/es005/america_constitute010.html
<記事中抜粋>
合衆国憲法修正第一条(1791年成立) 政教分離原則,信教・表現の自由
『合衆国議会は、国教を制定する法律もしくは自由な宗教活動を禁止する法律、または言論・出版の自由もしくは人民が平穏に集会して不満の解消を求めて政府に請願する権利を奪う法律を制定してはならない』
[解釈]
『アメリカ合衆国憲法では、『信教(宗教)の自由』が認められており、法律で特定の宗教を『国教』として定めたり強制したりすることはできない。特定の宗教の教義・規範・目的に従った『宗教政治(神聖政治)』は明確に否定されており、この修正第一条では『政教分離の原則』が示されている。 アメリカでは言論・出版・平穏な集会(政治結社の結成)の自由が認められており、アメリカ国民は国家に対する『不満の解消を求めるための請願権』を保障されている。』
合衆国憲法は日本と同様に、アメリカ合衆国の国内法の最上位に位置する法律です。そして当然に適用範囲は「人民」は、アメリカ国民もしくは市民権を有する者です。
補足しますと”We the People”の”People”は「リーダーズ英和辞典」によりますと、the people=:《選挙権を有する市民としての》人民、国民となっています。
如何でしょうか?もう充分でしょう? ”We the People”はあくまでもアメリカ国民に開かれた請願件を保障するためのものなのです。
それでは、次に、過去に日本からWe the Peopleへの請願署名の例がありましたので、ご紹介します。
なでしこアクション(代表:山本優美子氏)が2007年可決の米国下院121号決議(従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議)に対して撤廃請願の署名活動を起こしています。
◎なでしこアクション「ホワイトハウス請願署名 米国下院慰安婦決議撤廃」
http://nadesiko-action.org/?page_id=1412
上記先に、”We the People”の”People”の署名結果もリンクされています、
2012年7月の12日までに必要な署名数25,000票に対して、41,239票集まっています。
米国政府は、期間内に規定署名数に達した場合、政府は検討した結果を受けて、「We The People」上で回答を公開することとなっています。
上記リンクにて米国政府の回答がないか検索してみましたが回答は無いようです。
一方、なでしこアクションの当該ページからも、米国政府の回答を得た旨の発表はありません。
このブログ前半でご説明した通り、”We the People”はあくまでもアメリカ国民に開かれた請願件を保障するためのものなのですから、当たり前と言えば当たり前かもしれませんね。
振返って、今回のグレンデール慰安婦像・撤去誓願申請では、日本から113,561票の署名が集まっているようです(日本時間1月5日正午現在)この中には偽装を含めて無効なアカウントが多く含まれているということです。
(前回ブログhttp://ameblo.jp/ken-ken-foo/entry-11742271750.htmlをご参照下さい)
これら署名活動を、いったい米国政府は内心ではどのように思っているのでしょうか??
唖然としますが、もう少しお付き合い下さい。
下に、なでしこアクションの活動をご案内させて頂きます。<なでしこアクションHPより引用>
◎その1 ホワイトハウス請願・慰安婦関連署名まとめ(2013年12月15日)
http://nadesiko-action.org/?p=5469
◎その2 慰安婦像・設置後のグレンデール市への抗議活動
http://nadesiko-action.org/?page_id=3360(2013年10月18日)
◎その3 NYナッソー郡 第二の慰安婦記念碑 絶対反対!facebook & twitter & 手紙 抗議
http://nadesiko-action.org/?page_id=1391
その1を読んで頂きますと、なでしこアクションは、「カルフォルニア州グレンデール」の慰安婦像撤去運動に対しては、テキサス親父の事務局の活動を「支援」する態勢です。
そしてもう一方の、「ニューヨーク州ナッソー郡アイゼンハワー公園」の活動に対しては、「主体者」であることが確認出来ます。
さらにその1~3を読んで頂きましても、以前から従軍慰安婦像に対する抗議活動を行っていたことが理解できます。
さて、活動主体者を変えて、「テキサス親父事務局」の側から見てみましょう。「グレンデール」活動の必要署名数達成の報告がなされています。
◎【テキサス親父】☆祝☆10万署名達成!今からが勝負です! (01/03 事務局HPより)
http://staff.texas-daddy.com/?day=20140103
<記事中抜粋>
これは日本国民の快挙です。以前の署名活動ではせいぜい3万6千筆程度でしたが、今回はこの短期間に前代未聞の10万筆を達成できたのは、日本国民の真の愛国心の表れと、毎日の皆様方の数字の追いかけ、産経新聞、チャンネル桜、夕刊フジ ZAKZAK、ニッポン放送(藤井厳喜氏)、西村幸祐氏、自民党参議院議員片山さつき氏、自由民主党衆議院議員中山泰英氏、netchannel-KYO、捏造慰安婦問題を糺す日本有志の会、KAZUYAチャンネル、某国のイージスチャンネル、「なでしこアクション」その他ご協力頂きましたメディア、様々な皆様、そしてテキサス海軍トニー提督艦隊の隊員、チラシ忍者、その他様々な皆様の努力によってなし得た事です。ご協力頂きました皆様、本当に有り難う御座います。
なでしこアクションにも協力感謝を述べています。
はたして、「テキサス親父」事務局は支援を受けた礼として、「なでしこアクション」主体のナッソー慰安婦像の撤去誓願申請活動を支援するのでありましょうか?
上記ページ下のコメント欄に、「ナッソー活動」に関与について表明しております。
<コメント抜粋>
皆様のご協力のお陰で10万を早くもクリア出来ました。ご協力、有り難う御座います。
なでしこアクションさんもテキサス親父日本事務局も、慰安婦の真実国民運動のメンバーですので、情報交換等は行っています。
双方に忙しいこともあり、思ったように今の所連携は取れていませんが、事あるごとに連絡は取り合っておりますし、なでしこアクションさんのHPでも、署名活動の件は扱って頂いています。
また、当方スタッフブログでも事あるごとにご紹介させて頂いています。
もう少し、今後は連携が取れれば良いと思っています。
一方、テキサス親父日本事務局の方が、Facebook1月4日に投稿。コメント欄に「ナッソー」活動に関するコメントを述べられています。
◎NHKも動きましたね。10万人という意味は大きいと言う事です。国民の運動も10万人規模に
なれば、無視は出来ないですね。
https://www.facebook.com/shun.ferguson.3?fref=ts#
コメント欄に書かれてあります
正直に言うと、このナッソーの署名は、邪魔なんです。何も考えずに戦略も無しに出す事自体、馬鹿げています。親父さんの署名活動に影響を受けて何も考えずに始めた浅はかさが問題なのです。テキサス親父の署名活動は、周到に全ての事を考えて練りに練って始めたのです。テキサス親父の知名度を持ってしても10万という数は難しい数字なのです。ただ、これを始めた日本人を責めるつもりはありません。なぜなら、気持ちは痛い程解るからです。しかし、なぜ、私が私の名前で始めなかったのか位考えるべきです。 米国人であるトニーさんが、米国に建てられた売春婦像を撤去しろ!というのと、日本人が言うのでは全く意味が違うんです。日本人が言うと日本人は、アレがあるから困るんだろ!自己保身の為にやってるんだ!と言う話になるんです。それに達成に見込みがないのにやれば、テキサス親父の署名が10万超えても1勝1敗で、南鮮側から見たらプラスマイナス0という話になります。だから、あの署名は邪魔なのです。
しかし、興味を引くのは事務局の方が、「グランデール」で勝っても「ナッソー」で負ければ1勝1敗で、韓国側から見たらプラスマイナス0になるから邪魔だと言ってる点です。
なるほど、そんな見方もあるのだなあと言うのが正直な感想です。
公式HP上、FB上の意見と分かれているようですが、確かめようもありませんが・・・
ナッソーの署名期限は1月12日。必要数の10万票まで、あと58,318票必要です(日本時間1月5日 14:36現在。
一方のグレンデールも113,561票集めておりますが、無効票を加味して期限の1月10日まで最後の追い込みに余念がないようです。
今後の「テキサス親父」事務局と「なでしこアクション」の協力関係、推測できますよね?
最後になりますが、これら活動に際して、「撤去が認められるのは二の次だ」「声を上げて日本人の意思示そう」といった意見を耳にします。何もしないよりはずっと良いといった意味と理解しております。しかしながら、このような純粋な愛国心を、複雑な国際社会の場(しかも安全保障条約上のパートナーであるアメリカ政府)にストレートにぶつけて、直ぐさまに、その結果を期待出来ると思えるでしょうか?
前回のブログにも書かせて頂いた通り、日中韓の関係に対してアメリカは慎重な姿勢を続けております。ましてや、以降の対応如何では、中韓による対日プロパガンダ戦略にも利用されかねないのです。
規定署名数に達しても米国政府が対応しないとなれば、その既成事実がスタンダードとなって、後々の外交政策に大きく影響してくるのではないでしょうか?まさに橋下発言禍の再来です。
これからの推移を、慎重に見守って行きたいと思います。