
※画像はくだんの葛西臨海公園に生息するタヌキのつがい
憲さんの育てていたモミジのミニ盆栽がいくつか枯れてしまった。
よくあることである。
憲さんほどの盆栽マニアになると、これしきのことでは驚かない。
土日と仕事が休みで連休となったのだが、あいにくの天気である。
なのでこの週末はどこにも出かけないで植木や盆栽の手入れをすることに決め込んだ。
土曜日でまだ朝早い。5時過ぎである。
午後から雨が降るというので、朝早いうちにモミジの新芽や苔など素材探しに行くことにする。
これまた憲さんほどの盆栽マニアになると、「モミジの新芽は◯◯公園」「イチョウの新芽は◯◯公園」「苔は◯◯公園」と盆栽の新芽や苔を採取するとっておきのスポットを確保しているのだ。
今回はモミジの新芽なので、近場の葛西臨海公園のあそこに行くことにした。
当然ながらプクはまだ布団の中でで豪快な寝息を立てている。
休日くらいは一緒に朝の散歩でも楽しみたいものだが、プクの睡眠欲は憲さんの散歩欲を遥かに上回る。
仕方がない。
こういう時は単独行動である。
憲さん、葛西臨海公園へと向かった。
家を出る際にふと「こんな朝早くだからもしかしたら、以前出会ったタヌキにまた出会わないかな~❤」という仄(ほの)かな期待が頭をよぎった。
以前、通勤で新木場駅に向かう途中臨海町緑道で出会ったタヌキである。
参考
↓
憲さん大コーフン❤ 葛西でタヌキとバッタリ遭遇! しかし、大スクープ画像を逃す!の巻き
https://kensanzuihitu.livedoor.blog/archives/30830121.html
まさかね。
そんなのちょくちょく野生のタヌキに出会えるわけがない。
憲さん、そんな願望を振り切って、今回はモミジの新芽採集に集中しようと電動自転車でお家を出た。
葛西臨海公園に行くにはやはり臨海町緑道を通る。
タヌキ目撃地点に近づくとやはりタヌキの姿を探す憲さんがいた。
しかしやはりそんなに毎回出会えるはずもない。
葛西臨海公園へと自転車を進める。
この臨海町緑道もこの季節楽しみがある。
一角にアジサイが何種類も植えられていてそれは綺麗なのだ。
しかし、今回はまだ早かったようである。
もう一つ、この緑道の中ほどに小さな池がある。
誰が管理しているのかもわからないような小さな池だが、憲さんはこの池がいつも気になって仕方がない。
というのも以前はこの池にトウキョウダルマガエルの蝌蚪(かと・オタマジャクシ)がうじゃうじゃといたのだ。
参考
↓
トウキョウダルマガエル:東京の里山と共に生きる
https://k-nouennokai.org/biologicalsurvey/%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%A8%E3%83%AB%EF%BC%9A%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E9%87%8C%E5%B1%B1%E3%81%A8%E5%85%B1%E3%81%AB%E7%94%9F%E3%81%8D/
また、さらにそれ以前には金魚、カダヤシさらにはアカヒレが泳いでいたことがある。
自然から隔絶された団地の中にある小さな池にこれらの生物が湧いて出てくるはずもなく、誰かが飼っていたものを逃がしたのではないかと考えられるのだが、それはそれで楽しい池なのだ。
今回、池の中を覗いてみると中型の和金が何匹か泳いでいた。
金魚の産地江戸川区らしく、誰かが逃がしたのであろう。
それにしてもこの小さな池、ほとんど打ち捨てられていて管理されている様子がない。
もし、憲さんが団地の自治会長だったら定期的に清掃活動をするのにと思いながらその池を後にした。
葛西臨海公園に到着。
到着してまずはじめに行くところはなんといっても蓮池である。
大観覧車の隣にある日本庭園にあるような結構大きな池だ。
憲さんこの池も好きだ。
ここには鯉が泳いでおり、さらにミシシッピアカミミガメがウヨウヨ泳いでいる。
初夏になるとその子供のミドリガメがこれまたウヨウヨ湧いてきて、それを眺めるのがなんとも楽しいのだ!
それに、なんと言ってもこの池にはいまもいるのかわからないが、池の主的な大きなスッポンが一匹生息しているのだ!
以前、釈迦男と遊びに来て見つけたのだが、その凶暴さにビックリした。指を噛みちぎられなくてよかったと思っている。
と、この池結構いろんな生物がいたのだが最近は亀の数が減ってきているような気がしてならない。
意図的に駆除しているのだろうか?
少なくとも行船公園の池では以前亀を捕る罠が仕掛けてあった。
確かにミシシッピアカミミガメは外来種だが、人間の都合で日本に渡ってきたのだからそんなに目の敵にしなくてもいいのにというのが憲さんの意見である。
それと、この池もゴミが散らかっていたりで結構汚い。定期的に清掃するよう小池都知事に陳情しようかしら?
(´艸`)くすくす
と、葛西近辺の水辺も捨てたものではないものだと思いながら、蓮池の亀を観察しようと池の畔(ほとり)にあるデッキに行こうとすると、何やら向こうのデッキ上に動く動物がいる。
その身体は茶色でずんぐりむっくりしている。
猫ではない!
Σ( ̄□ ̄;)ハッ!
タヌキに違いない!
「いたぁぁぁ!」
もちろん声には出していない。
還暦を過ぎた大の男が早朝の公園で絶叫していたら通報される可能性がある。
しかし内心は大興奮であった。
憲さん、以前写真に撮れなかったので今回こそはとカバンからスマホを出す。
するとタヌキ、こちらに気づいたのか一旦身体を憲さんから死角に隠れてしまった。
またも失敗か!?
と地団駄を踏もうと思いきやそのタヌキ、デッキから石垣上に登り再び姿を現しこちらをみている。
Σ( ̄□ ̄;)ハッ!
まだチャンスはある。
憲さんスマホのカメラで写真を撮るが、距離が遠い!
「間合いを詰めなくては!」と憲さんゆっくりとタヌキににじり寄る。
タヌキに幾分近づいて、死角がなくなるとなんとその石垣の上にはタヌキが2匹いるではないか!
は、は~、もしやつがいか?
2匹ともこちらを凝視している!
これでハッキリした。
葛西の水辺周辺にはタヌキがそれも複数居付いているのだ。
それにしてもこのタヌキどこから来たのか?
以前憲さんが目撃した江東区の夢の島緑道からか?
それともこれまた以前目撃したロッテゴルフ練習場方面からか?
はたまた浦安からか?
しかしいずれにせよ河川や車の往来が激しい国道を越えてこなければならず、人工の橋を渡ってくるしかない。
タヌキが夫婦揃って橋をトコトコ渡ってくる姿を想像しただけでも楽しい!
それにしても不思議なものである。
葛西といえば東京23区。
しかも東京湾岸の埋立地である。
マンションが建ち並び、首都高速が走り、ディズニーランドの花火まで見える。
そんな場所にタヌキがいる。そんな事があり得るのか?
いや、人間が勝手にそう思い込んでいるだけなのだろう。
考えてみれば、葛西臨海公園には広大な緑地があり、鳥類園があり、荒川、中川、旧江戸川の水辺がある。
野生生物が暮らすには十分な環境なのである。
むしろ不思議なのは、人間のほうが勝手に都会と自然を分けて考えていることかもしれない。
昨今の熊騒動しかり。
タヌキたちは憲さんを見つめていた。
右の一匹は警戒している。
左の一匹は少し落ち着いている。
もしかすると夫婦会議の最中だったのかもしれない。
「人間が来たわよ!」
「放っておけ」
「写真を撮っている!」
「どうせ随筆にして書くのだろう」
そんな会話をしていたのかもしれない。
(´艸`)くすくす
タヌキと憲さんが対峙していたのは数分、いや数秒だったかもしれない。
憲さんが近づきすぎたのか、タヌキは踵を返して蓮池脇の植え込みの中に消えていった。
しかし、憲さん念願の「葛西のタヌキ」を写真に収めることに成功した!
それが冒頭の画像である。
これは大スクープと言ってよい。
少なくとも我が家の中では朝刊一面級、いや号外級である。
憲さん、その後目的の場所でモミジの芽と苔を採集して、一目散に自宅に帰っていった。
帰宅すると、プクはまだ寝ていた。
憲さん得意満面で写真を見せようと思ったが、プクは夢の中である。
仕方がないので一人で写真を眺める。
ようやく捉えた証拠写真。
タヌキたちは今日も葛西のどこかで暮らしている。
そう考えただけでもウキウキする。
また、今度葛西でタヌキに会ったらまた写真を撮ろう。
今度はもっと近づいて撮りたい。
そんなことを考えながら憲さん新しい盆栽作りに余念がなかった。
( ̄ー ̄)ムフフ
どーよっ!
どーなのよっ?