父が突然倒れ、そして、人間としての存在を終らせてから1週間。

今日、身体とお別れの日。

今まで、病気を何一つしなかったお父さん。
こんなにも突然お別れする日がくるなんて思いもしなかった。

連絡を受けた時点でもう意識は戻る可能性はほとんどない。手術しても元のようには生活できない。その中で手術をするかどうかの選択。

お父さんの今までの自由な生き方を思い、家族全員、ベットに縛られたまま生きるのはお父さんの望みではないとの思いで、手術せずにお父さんの命に任せることを決めた。

丁度年末近くで、皆仕事も休みに入り父のベットの周りで出会う事ができた。

お酒も煙草も好き放題。
草野球もゴルフもやりたい放題。
大好きな野球の仕事もスポーツ新聞記者としてできて、憧れの野球選手と今でもお付き合いあり。
人付き合いも物凄く多くて、年賀状は毎年500枚近く。
倒れる直前までお正月用の買い物へ行き、近所の人と話してた。
自分の希望通り、病気で苦しむことも無く、家族皆に見守られながら旅立ったお父さん。

お父さんにとっては苦しい思いをする時もあったかもだけど、
私からまたら、ほんと、やりたい事をやれて幸せな人だと思うし、そんなお父さんの生き方を尊敬する。

家ではワンマンなところあったり、たまに怒られて押し入れに閉じ込められたり、怖い所もあり、また仕事で出張が多かったから家にいなくて寂しい思いもしたりしたけど、お父さんがいなくなって思うのは、「私はお父さんが大好き。」

沢山遊んでくれた。
沢山のこと教えてくれた。

私の半分はお父さんでできてると思うくらい私の中でもお父さんが生きてる。

その事が嬉しくて涙がでる。
愛されてたことをこころ深く感じることできて涙が出るでる。

お父さんと今出会える事に感動で涙が出るでる。

私にとって「死」って昔は恐怖で悲しいものだったけど、今も悲しさはもちろんあるけど、人間として一つの覚悟、決断をみせてくれるものだと感じる。

お父さんは最期に人との関係性のあたたかさと今ここ何と出会うのか、今ここしかない生き方への決断をみせてくれた。

凄いお父さんのこと自慢したい。

お父さんの身体としての存在は無くなるけど、でもお父さんと関わりのあった人の中ではその人にとってのお父さんの姿がずっと生き続けるんだなと思う。

私の中にも。

今日は身体のお父さんとお別れの日。

しっかりと出会をしてひとつになろうと思います。