真っ暗で、真っ暗すぎて
道もあたりの様子もわからなかった。
ときどき現われる日の光。
でもほんの一瞬で、ぼんやりと目の前の景色がうつしだされるだけだった。
ここはどこ?
このまま進んでいいの?
私の姿はどんな姿?
あなたに見られることはあるの?
ただ、ただ不安だけがあった。
でも、立ち止まることできなかった。
一人だけおいて行かれるのはもっと怖かったから。
その真っ暗で、真っ暗すぎる世界。
その世界にものすごくまぶしい日が差した。
まぶしすぎて、目が開けられない。
あまりの明るさに、驚きすぎて、疑いもした。
また一瞬で消えてしまうのではないかって。
でも、もう嫌!!
この、真っ暗で何もわからない世界にいたくない!
わけのわからない不安から逃れられないのは、なんて屈辱。
「消えないで!!」
その強い思いが生まれた瞬間、その光をつかんだ。
つかんでつかんで、握りしめ、
きつくきつく握りしめ、私はいつの日か、その光とともになっていた。
あまりにも強いその光は、あまりにも優しく、あまりにも尊い想いから生まれていた。
私の行く道を、私の創りだす全ての世界を映し出してくれた。
進もう。その決断を持つことできた。
創ろう。あなたの夢と私の夢を。
つながろう。あなたの景色と私の景色。
今、あなたにもその光が差す時。