ギックリ腰を歩けるようにしても

手足のシビレをその場で取っても

湿布やマッサージで消えなかった痛みを取っても

決して自分の腕を過信してはいけない。


常にその症状、状態に細心の注意を払って

僕が対処可能な範疇なのか

それともドクターに委ねるべきものなのかを

疑ってかからないといけない。


過信・慢心していると何が問題かって

患者さん、クライアントさんが被害を被るのが1番の問題だ。

いつでも『クライアントファースト』という気持ちでいるからこそ

最悪の状況も考慮してクライアントさんと接しないといけない。


こういう事例があった。

スポーツで転んで膝を打った人がいた。

痛みに悶えて、最初は動けなかった。

けれど、15分もすると痛みが減り落ち着いてきた。

転んだ瞬間は見ていなかったから

どういうケガの仕方をしたかは分からなかったけど

自分で脚を動かせるようになって『平気かな?』と僕は思ってしまった。


しかし話を聞くに、かなりの衝撃で膝を打っていたようで

痛みはだんだん減ってきて意識もはっきりしてきたが、膝の感覚がないと言っていた。

(触覚はあったけど)


そこでどういう判断をするべきか

決断を躊躇してはいられなかった。


前十字靭帯、半月板、側副靭帯損傷のテストは陰性で

明確な創傷などによる出血もなかったが

アスリートということもあり、最終的に救急車を要請した。


後日、結果を伺うと『膝のお皿(膝蓋骨)』の骨折だったそうだ。

膝の曲げ伸ばしに影響がないような部分的にヒビが入ったそうで

手術も必要なく、杖なしでも歩けたんだって。

最悪の事態は免れたわけだけどもしその場で

無理に色々やって、無闇に一晩様子を見ずに良かったと胸をなでおろした。


自分の範疇を勘違いして

『なんでも治してあげる』と勘違いしていたなら

もしかしたらとんでもないことになっていたかもしてない。

骨折をしてしまったことは気の毒だけど

最小の被害で抑えてドクターへ委ねることができた。

自分の範疇のマックスで対応できたと思う。


こういう事例を経験するからこそ

痛みの原因がどこにあるかを調べないと

人のからだは触っちゃいけないと痛感する。

自分が逆の立場だったら、余計に思う。


だからこそKCでは最初の検査をとても大切にしている。

ちょっとした腰痛や肩こりくらいに思ってる人は

「さっさと施術してよ」って思うかもしれない。

けれどそれは僕にとって容認できるものじゃない。

実際にこういう事例もあるしね。

肩こり・腰痛だって、内臓疾患からくるものもあるし。


だから僕は

初めてのクライアントさんの最初の診察の時に

検査の重要性を説明している。

2019年からはKCのリニューアルの1つに

『初診では施術は行わない』というシステムの変更がある。

徹底して“検査のみ”を行うことになった。

その結果を受けて、クライアントさんに納得してもらった上で

次回以降KC“と”ケアをしていくかどうかを選択してもらう。

(検査中にも痛みは減っちゃうんだけどね)


少しでも心から良くなりたいと思っている人のために

そして、クライアントさんが安心して安全に

ケアができる環境づくりと提供が僕の仕事だと思っているから

2019年からのKCリニューアルの内容にご理解いただけたら嬉しい。


山梨でクライアントさんが1番安心安全に思ってもらえる整体院をこれからも目指すよ。



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《ケン カイロプラクティック Ken Chiropractic》

腰痛・肩こり専門 産前腰痛 トータルケア施術院

□代表□ 
堀内 賢(ホリウチ ケン)

□ホームページ□
https://www.ken-chiropractic.com/

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