4月末日

地元地域の高校で講習会をさせていただいた。

こうやって地域のコミュニティにお呼ばれして

お話しさせていただけることに感謝の念が絶えない。

繋がり、縁に大変感謝だ。


さて、この度は女子ハンドボール部にお邪魔させてもらった。

高校生スポーツに携わるという僕の夢の一つが叶ったわけだけど

それだけで喜んではいられない。

選手のみんなに有益な情報を提供できるかどうか、またそれを生かしてもらえるかどうかが重要だからね。


開催までの経緯だけど

僕の方から監督さんに「ぜひお願いします」とラブコールを送ったのが始まりだった。

そして監督さんの快諾をいただいて、この度の講習会開催に至ったんだ。


こういった講習会の開催は、オファーをいただければいつでもできる準備をしている。

先方の都合と僕の都合、オファー内容が僕の提供できるものと合致すればいつでも開催が可能だ。


高校生スポーツでは今回が初だったので

とてもワクワクして開催日を待った。

写真掲載の許可もいただいたので、講習会の模様をアップするね。


実は今回は《超実践!ウォーミングアップ&クールダウン》セミナーをすることが事前に決まっていて

その説明も含めた講習会だったんだ。


選手のみんなとは初対面だから

僕という存在について知ってほしいし

これからやるセミナーっていうのがどんなものなのかも、予め知って欲しかったんだよね。


そんなわけで当日は教室にみんな集まってもらって講習会を行った。

教室に入って、選手のみんなが机に座って待っていたんだけど

ズラッと並んでる様子をみて、結構緊張しちゃった(笑)

内心ドキドキしながら講習会がスタート。


今回のテーマは

『スポーツにおいて、ケガ予防とパフォーマンスアップは両輪である』という話をさせてもらった。

《超実践!》がまさにそれを実現するためのメニューなんだけど

スポーツにおけるケガの多くは予防できると僕は考えている。


考えてみてほしい。

部活でみんな同じように練習しているのに、痛くなる子とそうじゃない子がいるのって、不思議じゃない?

指導者目線から見ると、この子はよくケガをするなぁという選手はいない?


ケガをする子しない子の境界線となっているのが

コンディションの仕上がり具合だと僕は考えている。


『からだが硬いとケガしやすい』という話をよく耳にするけど、これは僕もそう思う。

からだが硬いより柔らかい方がいいと思う。

(一部で硬さが必要な場面もあると思うけどそれはまた別の機会に)


しかし実際にからだを柔らかくすることに、皆さんのチームは苦労していない?

前屈で指がつかないのは硬い証拠だし、かかとをついたまましゃがめない(いわゆるヤンキー座り)というのも本来のからだの柔軟性ではない証拠だ。

柔軟体操をしていると言うチームにも、そういった選手が意外に多くいる。


なぜそれらが改善されないのか

答えは簡単、その柔軟体操はからだを柔らかくしていないんだ。


講習会で僕はみんなにこう言った。

「後日教える《超実践!》のメニューは、やればやるほどからだの歪みを整えて、からだの柔軟性を手に入れることができる。

逆に、正しいやり方をしないとからだは歪み、硬くなり、ケガの元、パフォーマンスダウンの元になる」と。


ここまでのみんなの反応は非常に薄かった(笑)

それも当然だ。

まだ何も目にしていないし、実感もしていないのだから。

じゃあ次はみんなの眼を釘付けにしよう。


みんなに「からだの歪みできになることはある?」って尋ねたら

『猫背が悩み』という選手がほとんどを占めた。

みんな、自分が猫背かもって気にしているんだね。

その中で5人に協力してもらった。


猫背は背骨の歪みの代表選手のようなもので

実際に背骨の歪みによって猫背になる。

すると、からだの柔軟性は落ちやすくなる。


5人には前屈をしてもらって、からだの硬さをみてみた。

すると2人は床に手が付いたけど、3人は付かなかった。


そこで実験。

5人に“あること”をやってもらって、再度前屈をしてみてもらったんだ。

その“あること”というのが《超実践!》のメニューの1つ。

これは選手が自分で行うセルフケアだから、僕は選手に一切触れない。

5人には教室を出てもらって、簡単にレクチャーした。

時間は3分もかかっていない。

たったそれだけのことをして、前屈が柔らかくなるとしたら、良くない?


パッと済ませて、再び教室へ。

5人のみんなも、教室で待っているみんなも

ハッキリ言って疑いの表情だった。

5人に至っては「たったこれだけで柔らくなるなら苦労はしない」くらいに思っていただろう。

しかし、この後すぐ、教室に驚愕の声が響いたんだ。


もう一度5人に前屈をしてもらった。

その結果、5人全員床に指が付いた。

2人はもともと付いていたけれど、さっきよりももっと付くようになった。

さっきは付かなかった3人のうちの1人は人生で初めて床に指が付いたそうだ。

さっきまでこわばっていたみんなの表情は、驚きと笑いに変わった。


からだを柔らかくする手段は、なにもストレッチだけじゃないんだ。

しかも、ただ伸ばせばいいというものでもない。

むしろ間違ったストレッチは、余計にからだを硬くすることもある。

そのことを知った上でストレッチを行うのと、そうでないのでは結果に大きい違いが生じる。


からだの仕組みを理解した上でケアを行う重要性を僕は知ってほしかったんだ。


他にもデモンストレーションを行ったんだけど

気を付けの姿勢で5分しか立てませんっていう1人は20分まで立てるようになったし

ある1人はヒップアップに成功した。

それぞれ1つのたった数分のセルフケアで、だ。


「このように、理にかなったケアをすることでからだの歪みが整って柔軟性も増し、ケガはしにくくなり、パフォーマンスも上がる。

後日、このメニューを全てやってパフォーマンスが上がる様子もみてみよう」

そのように締めて、この日の講習会はお開きとなった。


治療の仕方、ケアの仕方は色々あるけれど

正しい理論で、かつ結果が出るものでなければ

アスリートの要求には応えられないだろう。


トレーニングにしてもケアにしても、何のためにやっていると問われれば

『ケガをしない為、パフォーマンスを上げるため』じゃないかな?


でも富士北麓地域では、まだまだトレーニングとケアを別々で捉えているのが大多数だ。

特に学生スポーツではその色が強い。


テクニカルなアドバイスはできないけれど

こういったメディカルなアドバイスができる存在になりたいと僕は願っている。


既にプロスポーツでは当たり前になっている。

でもアマチュアではまだまだその域ではない。

プロでもアマでも関係ないよね?

健康の為にスポーツをするにも、勝負の世界でも

楽しく全力でスポーツに臨むためには、メディカルな分野を無視してはいけない。

僕はそう考えているから、そのことをもっともっと知ってもらうために、これからも情報を発信し続けていくよ。


後日、《超実践!》セミナー実施の様子を記事にあげるので、ぜひ見てみてね。



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《ケン カイロプラクティック Ken Chiropractic》

腰痛・肩こり専門 産前腰痛 トータルケア施術院

□代表□ 
堀内 賢(ホリウチ ケン)

□ホームページ□
https://www.ken-chiropractic.com/

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