★★★★★



R18ミステリー


珍しいと思う


年齢制限なんて要らない


未熟でも、


事の善悪は判断できる


少年少女も、そこまで愚かではない




ベートーヴェンの月光


旋律に奏でられる音は、空気をピンと張り詰めさせる



音楽室から聴こえる美しい調べ



野々村涼子は、いわゆる優等生と呼ばれる生徒


容姿端麗...誰にでも優しく慕われていた



そんな彼女が事もあろうに音楽室で中年教師と⋯



そんな野々村涼子に迫る魔の手



中盤は、記すのも憚れるほどの胸糞の悪さが残る




野々村涼子には妹がいた


全然似ていない妹



野々村結花



彼女もまた姉と同じ高校へと進学した



そして、


納得のいかない事故..事件の真相を追う




ネタパレになるので抽象的になってしまうけれど、


十代の少年の頭の中は、


つまりは、あのこと、しかない


そんなリアルを誉田は余すことなく書き記す



あまりの衝撃的な刺激に読む手に震えが走る



そんな衝撃をさらに上回る後半の展開は、


正に一気読みしてしまうほど。



ここまで複雑に入り乱れた心情を、


作者はどうまとめ上げるのか。



ラストの展開には、思わずため息が漏れる


こんな締め方があったのか!



余韻とともに、月光が鳴り響く。