異動の季節
今月から新しい期が始まりました。
当店にも、先週は異動になりました、
と報告されに来るお客様が見えました。
皆様、自分の納得できる異動、そうでもない異動。
昇進されたが嬉しくない人。嬉しい人。
それぞれですね。
僕もサラリーマン時代は8回程異動したので、
皆様の気持ちはわかります。
仕事の内容より、人間関係の方が難しいですよね。
異動された中で、思い出に残るお客様は、イギリス人の小中学校の英語の先生。
その方がお別れを言いにやってきました。
勤務場所が埼玉県から東京に移るので、もう今までのように
来れなくなる、と。
この先生とは地元北本市の居酒屋で出会いました。
僕が本を読みながら一人飲んでいましたら、話しかけてきました。
フレンドリーな人で、僕が浦和でPUBやっているよ、と名刺を渡したら
その1年半後にお店にやって来た。
なんと住まいを浦和に引っ越してきたとの事。
僕はもう忘れてしまっていたが、彼は名刺を大事に取っていて来てくれた。
その日から週に4~5回来店するようになった。
その頃はお店は閑古鳥が鳴いている状況だったので、心配してくれたのだろう。
お店にくる他のお客様にも、フレンドリーに話しかけ、とてもお店の宣伝にも
協力してくれた。彼に会いにくるお客様も増えた。
とてもいい奴で、何時しか仲良くなり、彼の彼女とも仲良くなった。
でも時に喧嘩もすることがあった。
イギリスのPUBでは喧嘩か毎日あるよ!と言っていたが
まさかこの店でするとは思わなかった。
常連さんとの喧嘩でした。どちらも大男なので間に入って止めたが
腰から上で何があったのか分からないような状態だった。
何とか家に帰し、翌日英語でお詫びのメールがあった。
僕も頭にきていたので、日本語で、もう来ないで欲しいようなメールを送った。
もうこれで縁は切れたなと、悲しい思いをした。
でもなんと1ヶ月後に学校の上司を連れて謝りに来た。
上司の先生もよく知っていたので、良く話をして今度喧嘩相手とこの店で
会ったら謝って欲しいと言った。それをちゃんとしてくれたので許すことにした。
相手の方も太っ腹だった。許してくれた。感謝した。
これからが、本当に仲良くなった。
結婚式にも呼ばれたし、家族の方達も良くお店に連れて来た。
その内子供にも恵まれ、僕も家に抱っこしに行った。
奥様も赤ちゃん連れてお店に来て頂いた。
お互い日本語、英語が曖昧だが心は通じるのだなーと思います。
本当にお店を愛してくれたし、僕もママも愛してくれたし、
お店のお客様も愛してくれた。
去年仕事場を東京に移すので、経堂に引っ越した。
その時も悲しそうな顔をしていた。
先週は学校の先生達を招いて身内での、ささやかにお別れ会だった。
飲むは飲むは、これが当店への最後のプレゼントだと言わんばかりに
飲んでくれた。ギネス樽2本が空になった。
最後はやはり、皆ジーンと来てしまった。
でも、何かあれば年に一度はきてくれるだろう。
今回思ったのは、心を開けば時間はかかるが、相手も心を
開いてくれるのだと思う。
ましてや、PUBはそうじゃなきゃいけない。
イギリスのPUBのマスターみたいに、スマートにはできないけれど、
僕なりに心を尽くして、接客しようと改めて思いました。
皆さん、新しい職場でも頑張って下さい。
何かあったら、飲みに来て下さい。
「PUBは街の潤滑剤」。