ゴンちゃん | ブリティッシュPUB アーロンのブログ

ゴンちゃん

18年程前、我が家の庭先に1匹の野良猫がやって来た。

黒白の猫でお腹が減ってそうなので、カッパエビせんを上げた。

そうしたら、翌日もやって来た。

又翌日も。

そのうち毎日遊びに来るようになった。


寒い冬の日だったので、庭にダンボールの寝場所を作ってあげた。

家の中には入れず、暫く様子をみていた。


そうしたら、「隣人からこの猫飼っているのですか?内の庭にウンチをするのです。」

と笑いながらクレームを受けた。


はて困った。どうしよう?

でも此の儘よそに捨てて来るには忍びない。

そうか。家で飼うしかなかろう。

と決めて、その足ですぐ動物病院に行った。


健康診断をしてもらう。

「ギャャーーーー!」

凄まじい声を発して抵抗する。

先生と、看護士さん二人が次々と噛まれる。


流石、野良猫だ。

お尻に体温計を入れられる経験等無いのだから仕方ない。

病気は無く、年齢は2歳ぐらいとの事。

漸く検査が済、この猫ちゃんの名前はなんてゆうのですか?

と聞かれたが、野良なんで名前まだ付けていないのです。

名無しの権兵衛なのです。と答える。


診察後お会計の時の診察表を見たら、

「桂 ゴン」 となっていた。

メス猫なのに、ゴンは可哀想だろうと思ったが、

「ゴンチャン」と呼ぶと「ニャー」と答えた。

気に入ったようだ。


それから、家猫になったのですが、昼は我々は仕事でいない。

野良猫が家の中で静かにしているのだろうか?

仕事から帰ると、案の定窓際の障子がビリビリだ。

早く外へ出せ、外へ出せとうるさい。


しょうがなく、窓を開けると「ギャーーー」と叫びながら

走って出て行った。

でも、1時間~2時間すると帰って来る。

最初の10年位はそんな生活でした。


困った事にこの猫は、メスなのに喧嘩が強い。

自分の倍ぐらいあるオス猫にも、縄張りが荒らされると

向かってゆく。

その為生傷が耐えなかった。


一番ひどい時は、猫の額に10針縫う手術をした。

かなり深く噛まれたようだ。


でも10歳を過ぎる当たりから、あまり夜遊びもしなくなり、

喧嘩の傷もお尻にできるようになった。

段々と家に居る時間が長くなり、家で遊ぶ事が多くなった。


ここ2年位は、家でママの後を追て行き甘えることが多くなった。

段々と子供に戻ってゆくようでした。


昨年の11月ぐらいから、食事の量がめっきり減り始めた。

12月に入ると殆ど遊ばなくなり、こたつの脇でじっと寝ていることが

多くなった。


我々は覚悟し始めた。

ママは自宅でそっとして見守ろうと言う意見。

私は、病院に連れて行きもっと楽にさせてあげようと言う意見。

結局ママの意見に添う形になった。


12月31日の朝まで仕事だったので、すぐ帰宅して見守っていた。

夜にその時が訪れた。

親孝行な猫でした。

ちゃんと最後まで一緒にいれた。


先週猫好きなお客様が花を持ってきてくれた。

「ゴンチャンの49日ですね。」

なんと優しいお客様。

ありがたくお花頂戴し、お骨の脇に飾らせて頂いている。


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長年お店をやっていると、悲しい事も

嬉しい事も、感謝することも一杯ある。

この日は感謝する日でした。



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ありがとニャー。