アードベッグ
僕の一番好きなシングルモルトウィスキーを選ぶとすると、アードベック(ARDBEG)です。
「小さな岬」という意味です。
このウィスキーはかなり臭(くさ)い。
ウィスキーの臭いを計る尺度として、フェノール値という値があります。
スタンダードで有名なスコッチウィスキーがマッカランとすると
マッカランは1ppm、このアードベッグは55ppm。
例えるとヨードチンキや正露丸のような臭いです。
キルホーマンやオクトモア等,
もっと臭いのきついウィスキーも有りますが
私はバランスから言いますとこの、アードベッグ10年が一番好きです。
アードベッグも色々な種類がありますが、コストパーフォーマンス、バランス、
からみると、この10年ものは、一番良いと思います。
でも、これから、スコッチ(スコットランド生産の)ウィスキーを楽しむ方には
オススメできません。
私が初めて飲む方に、このウィスキーをオススメできる方は、臭いのキツイ芋焼酎の好きな方だけ。
それ以外の方は、このウィスキーを最初に飲まれますと、
スコッチが嫌いになりますので、要注意。
有る程度、他のスコッチを飲まれた方が良いです。
段階的に。
バーテンダーさんに尋ねるのが、一番良いです。
現在、ウィスキーブームと言われていますが、
主流はハイボールです。
サントリーさんが、新橋にハイボール専門店を出されました。
当分ハイボールブームは、続くでしょう。
でも実際、シングルモルト(日本酒でいうと、生一本。一つの酒蔵でつくられたお酒)ウィスキーの
需要はウィスキー全体の4%しかありません。
多くはブレンドウィスキーです。(色々なウィスキーを配合したもの)
例えば、バランタイン、シーバスリーガル、オールドパー等です。
因みにバランタインのキーモルト(ブレンドウィスキーの核となるシングルモルトウィスキー)
はアードベッグです。
ブレンドウィスキーは飲みやすさを求め、
シングルモルトウィスキーは、個性を求める。
こんな風に、思っていただけると分かり易いです。
是非、自分に合うシングルモルトを探しましょう。
それが、分かりますと
益々BARに通う楽しみが増えてゆきますよ!