春先に芦屋市谷崎潤一郎記念館
2024年 春の特別展の
招待券を頂戴して居りましたが
折悪しく食道がんの
検査入院や剥離手術の入退院で
延し延ばしになっていました。
特別展は今月9日で
閉幕する事から8日に
鑑賞を実行、
然も、電チャリで往復する
無謀(?)な試みでした。
過去に谷崎潤一郎記念館,
西隣の芦屋市立美術博物館共に
何度か行ってますが
何時も車でした。
距離は自宅車庫から
16km程です。
ドキュメント
09:27分 自宅を出発!国道43号線を西へ・・・
09:36分 電チャリ走行距離1,1km
大阪府と兵庫県の境界、左門殿川を渡り
尼崎市に入り更に西進。
09:45 電チャリ走行距離1,7km
尼崎市東本町交差点、交差点を渡るには
正面のエレベーターで上昇、若しくは画面左の
スロープを上って陸橋を渡ります。
尼崎市内の国道43号線の主要交差点は
殆どこの方式で、実に面倒臭いが安全の為には
致し方ありません。
更に、西へ進むと尼崎市と西宮市の境界武庫川に・・・
10:07分 電チャリ走行距離6,0km
天を衝くかと思うほどの急階段!重い電チャリを
押し上げるのは危険と思い700m程北の武庫川橋迄
迂回して渡河、西宮市に入る。
再び国道43号線に戻り西へ・・・
10:33 電チャリ走行距離9,7k
阪神甲子園球場前を通過、
この時間では球場前もまだ静かでした。
その後、どんどん西へ進んで
電チャリの距離計を見ると
17kmオーバー
「あれっ行き過ぎ?」と思って
前をよく見ると神戸市の標識、
車の時は宮川交差点を左折するのに
うっかり通り過ぎている!
慌てて左折、
浜甲子園の住宅地を抜けて
漸く芦屋市谷崎潤一郎記念館に到着しました。
11:23分 電チャリ走行距離18,7km
入口門は質素な風情で
大きな岩石が迎えてくれます。
重さ15トンの巨石は谷崎潤一郎の
旧邸にあったもので、
昭和13年六甲の山津波で
芦屋川が氾濫して芦屋も
大きな被害を受けた。
その状況は潤一郎の名作「細雪」に
見事に描かれています。
この巨石は山津波で旧邸内に流入し、
そのまま庭石として置かれ
50年余の星霜を経ているそうです。
本館は和風二階建ですが
特別展は一階ホールで
潤一郎の年代順に展示されてました。
上の猫を抱く画像は
反高林の家で猫の「タイ」と
1937(昭和12)年頃
撮影/渡辺義雄
との説明文
当時潤一郎は51歳、
「猫と庄造と二人の女」を刊行していますが
妻品子と別れ、福子を妻にした庄造。
二人の妻よりも庄造が愛し執着した
雌猫「リリー」とは、潤一郎にとって
一体何だったでしょうか?
館内は閑静で落ち着いた雰囲気、
中庭も手入れが行き届いて池には
大きくふくよかな錦鯉が数匹
ゆったりと泳いでいました。
かくて未知の無謀な
谷崎潤一郎特別展鑑賞計画も
無事終了できました。