木こり

 

 

昨日、暑かった…

Tシャツでも、暑かった…

でも、来週また冷えるらしいけど、

そっか…三寒四温で、春に向かってるからなぁ…

 

3月か…

あのとき…寒かったんだよなぁ

 

 

その話の前に

 

 

老害が北海道で職を転々としてたころ…

季節は夏!北海道には冷房っていう概念はなく

とにかく暑かったです

 

給料欲しさに就いた青果市場の仕事!

夜間荷役の仕事に就きました

フォークリフトで走り回ったけど

結構手積手降ろしの物があったり

 

 

パレット上に荷物を積んでいくのですが

荷物ひとつの大きさで、積める個数が変わってきますね

それぞれ積み方を変えないと、効率よく安全に載せれない

間違えば、フォークリフトで運ぶとき荷崩れして

弁償問題に発展…っていうか、危ないです('ω')

 

その積み方ですが、現場で暗黙知的な慣わしがあり

なかなか現場で教えてくれないし

まごまごしてると、運転手に怒られるし…

いかに速やかに積めるか…目で盗めって…無茶だ

この仕事職人気質が強すぎる

まぁ、今ではそんなことないのかもしれないけど…

 

見かねた上司が、図に書いて説明してくれてようやく理解できました( ;∀;)

 

 

(株式会社soucoさんから無断拝借)

 

 

基本的に先輩方々も、個性は強いけどそれなりに楽しかったし

上司もかわいがってくれて、いろんな話を聞かせてくれたり

 

 

けど

上司と先輩に、深い軋轢があったんだよなぁ

 

ひょんなことから上司と先輩との板挟みに合いました

 

 

3か月で辞めた

 

 

面白い仕事だったんだけどなぁ…

 

 

 

そして…大根畑の仕事を初めて派遣会社を通して就いた

この話は長くなるのでまた後日お話しします

 

 

 

 

夏シーズンが終わり

冬の仕事に困ってた時、

知り合いから、ワンシーズンだけの仕事として

木こりの仕事を紹介されました

チームで行動するんだけど

5人チームでしかも みな初心者

老害も初心者

なのに、一番年長ってことで

班長にされた

無茶ぶりだろう( ゚Д゚)

 

(新雪はとにかく歩きにくい…きれいだけどね)

 

 

森林組合の取り組みで、

山単位で枝打ちをしていく

わざわざ冬にするのには訳があって

雪が深く積もって木が埋もれているため

高い枝を切るのに、高い木に登らなくてすむから!

 

(高いところから順番に枝打ちしながら斜面を降りる

登りながら切ると危険だし、しんどい)

 

それもあるけど、ほんとうの理由は

野生動物、ヒグマとの遭遇を避けるためかも

 

(観光組合の写真を拝借)って、実際遭遇したら写真どころじゃない

 

仕事場には、

車で行けるところまで行き

そこから、スノーモービルで荷物と人を運びます

 

場所は、大雪山系にある名もないエリア

エリアっていっても、甲子園球場が10個くらい入りそうな大きさの

 

ただの山

 

 

2台あるうちのボロい方

 

初めて運転したときは、

雪を踏み固めているところはすぐに乗れたけど

新雪や、フワフワのところを走るとき

どうしても躊躇してしまうため

どんどん下に沈んでいき身動きがとれなくなり

挙句の果てには、本体が埋もれてしまって

雪の中を泳いで脱出しないといけなくなります

その光景は悲惨です

 

(エンジン始動の調子が微妙で、冷えるとなおさらかかりにくい

自動セルじゃないため、紐を引っ張るタイプ。

一度力任せに引っ張ったもんだから紐がちぎれて

悲惨な目にあった…携帯も通じないし、何時間もかけて歩いて町に降りた)

 

原則的に、スノーモービルは 雪上ならどこでも走れるから

便利だけど、やっかいです

 

道もなにもない、あたりは真っ白の世界

迷う

止まる

埋もれる

 

慣れてくれば、高速で突っ走るから

楽しくて仕方ない(≧▽≦)

 

(この道が通勤路)

 

 

(もちろん老害じゃありません(≧▽≦))

 

 

同じ場所を走って道を作ったりするんだけど

なんせここは北海道の大雪山

雪は上から降るものじゃなく

横に降るもの

一晩の雪で地形が変わる

吹雪くと一瞬で変わり果てる

 

そんなこんなで、作業場の近くに設置した休憩ハウスで先ず荷物を降ろし

この休憩ハウスは、作業場によくある「スーパーハウス」

中では薪ストーブが置いてあります

 

ただ、薪みたいな、点火してすぐ暖をとれるような

気の利いたものなんか準備されていません

木は現場調達です

まぁ、木こりだし…

そのへんに転がってたり、切ったばかりの木を集めて燃やします

 

(アマゾンの写真を拝借)

 

それが、なかなか燃えない

当たり前といえば当たり前だけど…

油をぶっかけても、煙がモクモクと出るだけ

 

さむい

 

シーズンも半ばになるころには

だんだん慣れてきて

温めた室内で木を積んで備蓄し

乾いた木から順番に火入れしていくことを覚えました

 

暖かく過ごせるようになりました

 

でも、外は氷点下10度~30度

作業中は汗まみれになるけど

休憩中は、汗が冷えて

スキーウエア着てるのに震えが止まらないです( ;∀;)

 

(実際使用してたスーパーハウス、シーズン終わりで荷物や薪は撤収済)

 

スーパーハウスから現場には、近くまでスノーモービルで行ったりすることもあるけど

原則的に歩き

かんじき履いて

 

(かんじき紹介写真を拝借)

 

蛍光色のテープを巻いて

これから切る木の場所をマークしながら

枝打ち用のノコギリで枝を落としていきます

 

(写真はモノタロウより無断拝借)

 

上を向いて枝を切るもんだから

最初のころは首がむち打ちみたいに痛かったです

当初、どこまで高い枝を落とせるか競ううようになり

老害も悪乗りして、一本の木をプードルの尻尾みたいに

テッペン以外ツルツルにしてしまった

これは怒られる

こんなかんじ…なんだこりゃ(≧▽≦)

 

高い枝打ち競争は終了した

 

 

 

 

あるとき

天気は良かったものの

新しいエリアに突入したところ

すっかり迷子になり 遭難しそうになりました( ゚Д゚)

そうだ!!谷に降りるんじゃなく登るんだ

老害は高校のとき山岳部だったはず

そんな初心者的なことも忘れてしまって

うっかりしてました

 

みんな必死になって道を探した

汗まみれだ

ここで死ぬのか…

みんな動揺やら落胆の影が見え始めたとき

先頭を進んでたメンバーから歓声があがりました

あの老害がプードルの尻尾みたいにしてしまった木が見えた!!

たすかった…( ;∀;)

 

あの高い枝打ち競争がここで役に立つとは…(≦▽≧)

 

 

ただ、意外と遠いところまで入ってなくて

道の隣の見慣れない谷に降りてただけで

夏なら5分で戻れるところで迷ってたことはあとから分かったことで

あんなに大騒ぎしなくても良かったのかなぁ

 

遭難事故って、道から少し離れただけでおこってしまうんだろうなぁ…

あのときの動揺はいまでも忘れないよ

 

 

 

 

冬シーズンを終えて、皆で屋外で肉焼いて食べた

楽しかったなぁ

 

 

 

(シーズン終了!雪上車で現場撤収!その時のメンバー!

みんなそれぞれ特殊なスキルがあってお互いをリスペクトしてた)

 

雪上車に荷物を載せ、ストーブや備品を撤収

このときの仲間は最高だった

最初は皆、お互いをあまり良いイメージ持ってなかったみたいだけど

苦楽を共にした絆は、いまでもこころに残る…

 

ただ、惜しいことに

老害が後日、とある生命保険の外交の仕事に就いたとき

皆を勧誘したりして嫌がられた存在になってしまったため

それから連絡はとってないけど…

 

あたたたたた

 

 

 

今日は、三月十一日

東日本大震災で犠牲になられた方

ご冥福をお祈り申し上げます