のらくろと今夢利と心

 

ふと、ネットで売ってたのを見つけた

 

 

この本は、「のらくろ」の作者、田河水泡の奥様が書かれた本

田河水泡…みなさん のらくろ ってご存じでしょうか?

時は戦時中、意気高揚のために書かれた 

のらくろという天涯孤独の犬が、

猛犬連隊に入り 武勇をたて、出世して

最後は除隊し、探検隊として活躍していくストーリ

 

はたして、ただの意気高揚のためだったのか

実は、この作品、確かに戦闘を描いてるのだけど

愛情をすごく感じる作品なんですね

 

作者の田河水泡は今から34年前に亡くなっていて

主人公ののらくろは、ひとりぼっちになったっていうことなのか…

調べてみると↓

 

漫画『のらくろ』の誕生から六十年―日本漫画の王者・田河水泡先生の妻が、笑いとペーソスと味わい深いゆたかな人生を綴る感動のエッセイ。のらくろ先生と私、そして「サザエさん」の長谷川町子氏ほかのお弟子さんたちとのふれ合いなど、昭和の世相を背景にして流麗な筆致で描いた話題のライフ・ストーリー。

 

ところで、私も父の影響から

のらくろは愛読書でした

あ…とくに思想が右寄りとかは無いですよ(^^)

 

いっとき再販ブームが起こり

同級生と競うようにコレクションしたのがこれ↓

 

 

そんな折

老害が高校生の頃

下校途中で、買い物袋の中から

「ピーピー」と声がする

中をのぞくと、まだヘソの尾が切れてない

産まれたての…なんだこりゃ??

ねずみ?

ちょうど手のひらサイズで

「ピーピー泣いてる」

当時老害は部活が終わったら

友人とゲームセンターに行くのが

日常のルーティンになっていたから

その袋の中の生き物を連れていき

パックマンの高得点をはじきだした

(あ…友人が)

 

さて、それも終わり…

こまった

どうしよう…

この生き物…

 

その時分になると

その生き物が どうやら

産まれたての「いぬ」であることに

気が付き始めたのではあるが

家に持って帰って

「きょう、家族が増えます」って宣言したところで

通るはずがない

 

そうだ、こっそり飼おう

 

家には、ばあちゃんがいた

キッチンの上の棚に なぜか

哺乳瓶を探したのだが

まぁ…あるわけないか…

ばあちゃんに見つかった

 

「なにしとんの?」

「あ…重箱探しとんねん」

「そう…」

なんで重箱やねん!というツッコミもなく

会話は流れた

 

両親が仕事から戻った

数秒で、バレた

 

やがて、姉が 寺山修司の人形を作るくらい寺山修司のファンで

 

 

作品のの中に出てくる猫の名前からとって

今夢利(けむり)という名前になってしまった

 

↓この子がけむり

手足の先が白くて

「喪」をイメージするから捨てられたのかと

 

まさしく、「のらくろ」

家族中のだれからも愛され

幸せに過ごした

 

 

やがて、母も↓この子を連れてきた

クル病、栄養不足のシェパードの子

名前は

捨てた人を恨むことなく

心が優しくなってほしいということから

「こころ」という名前に

 

めっちゃ頭がよかったなぁ

挙句の果てには、

神戸新聞にまで特集されました

「こころが走った」

走れるところまで回復したものの

掲載されてからしばらくして

他界した

 

 

この子たちは、のらくろとは立場が異なり

天国で、父と再会できてるんだろうね

 

っとのらくろ…けむり…こころ…のことを思い出して

父のスライドショーを作ってみた

 

母や姉には 無断で…(≧▽≦) 

 

 

 

 

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