関川村を出て、国道113号線を、来た道を戻るように、西へ。

そして、再び、国道290号線を、南下する。

 

山間の川に沿って行くようにして、田園風景を楽しむ。

もっとも、この辺りは山が迫っているので、延々と田んぼの景色というわけではない。

が、住宅街の道に慣れていた我が家の目には、なんとも気持ちのいい緑である。

 

しばらく進むと、珍しい地名。

胎内平とは、なんとも面白い地名。

何回か道路標示が出ていきたい気持ちはあったけど、先々のこともあるので、断念。

国道290号線をそのまま進んでいく。

ここから先で、川は左へとそれていく、

国道290号線は、少しだけ坂を上っていき、稜線を越えるようにして、下り坂に。

 

やがて田んぼが開けてきた。

別な川を橋で渡って、この川とはお別れ。

と思ったのもつかの間、山間の中を走る道に段々と変わってきた。

山間の道をどんどんと進むと、また、田んぼと集落の中へ。

ただ、今度は、田んぼがどんどん広くなっていく。

大きなかに沿って行くように進んでいく。

 

と、突然、国道7号線が左右を走る、T字路の交差点に。

どうやら、ここから、国道7号線に合流するようだ。

 

このT字路から、少しだけ国道7号線を西へと進む。

橋の下の川は、結構幅が広い。

この橋を渡ってすぐのところの左手に、目標地点がある。

 

少し行き過ぎたので、クルッと回って戻って入った。

到着したのは、菊水酒造。

え?行きたいのは菊水庭園じゃないのか??

と思いつつも、中の駐車場へ。

 

道路に近いところにお店、奥は工場なのか倉庫なのか。

とりあえずお店の方に行って、庭園のことを訊くことに。

こちらが菊水酒造のお店。

中に入ると、たくさんお酒が並んでいる!

お酒を買うのは後にして、お店に庭園のことを伺うと、お店の男性スタッフが案内してくれるとのこと。

えっ、案内付き!

お店を出て、敷地の川沿いの方に行き、そこから菊水酒造の敷地の奥に入っていく。

なるほど、私有地なのかな。

だったら、勝手に入るわけにいかないから、お店の人の案内がいるわけだな。

 

ここで合点がいった。

そうか、菊水庭園って、菊水酒造の中のお庭だから、そういう名前なんだ。

いたって当たり前のことなのだが、腹に落ちた。

高澤邸庭園とのこと。
これは、菊水酒造の創業家の邸宅のお庭ということだそうで。
今も、創業家の5代目が社長なのだそうで。
で、ここは本社で、創業家の方々は、この本社敷地内の邸宅に住んでいて、その邸宅のお庭を一般公開したとのこと。
あ、一般公開だから、やっぱり案内がなくても、勝手に入れるんだ。
ちなみに、案内板にある田中泰阿弥(たなかたいあみ)という方は、庭師としてかなり有名な方なのだそうで。
奥に進むと、庭園のメインの場所に到着。
枯山水の庭園。
なんだけれども、この周りをぐるっと歩いて回れるので、回遊式庭園でもある。
川はそばにあるのだけれども水は使わずに、石で流れを表現しているとの説明を受けた。
自分の家の庭に、有名な庭師さんに作ってもらい、かつ、それを綺麗に維持しているとは、すごいもんだ。
これは、もみじの季節には、また、一段と綺麗なんだろうなぁ。
 
菊水酒造が、こんなお庭を持っているということに、ちょっと驚き。
また、案内をしてくれる方の説明も丁寧で、ありがたかった。
お庭を見た後売店に戻ってきて、お礼の気持ちも込めて、いろいろとお酒を買った。
これも思わぬ収穫で、うれしい。
 
さて、レンタカーに戻り、次を目指します。