入院6 03 - 成人式 | 距骨を初発とする悪性リンパ腫と向き合う

距骨を初発とする悪性リンパ腫と向き合う

骨を初発とする悪性リンパ腫は極めて稀な例らしいです。
どのような気持ちで毎日を生きていくべきか。
いろいろと思うことがあります。

2014,01,14,7:30


第一子は、少なくとも「記録」という点からみれば、
下の子と比べて、圧倒的に優遇されているということが、
我が家に限らず、他の家庭でも意外と多くあるかもしれません。


長女が幼少の頃は、デジカメなどまだありませんでしたから、
現像したスナップ写真を1枚1枚専用のアルバムに貼っていったものです。


VHS再生用のテープも大量にあります。
特に初期の頃は、長女がただ寝ているだけの姿や、
歩けるようになった年頃には、公園をただ歩いているだけの姿を、
延々と何分間も撮影しているような内容のものが殆どだと思います。
自分も10数年以上見ていないので詳細は忘れましたが、
他人がみても、おもしろくもなんともない退屈極まりないものです。


ところで、長女、次女、三女の寝顔を眺めていることが、
ただただ、もうそれだけで、至福のひと時と感じていた時期がありました。
いくら眺めていても飽きるということがありませんでした。


子どもの寝顔というのは、どうしてあんなにも可愛いらしいものなのでしょう。
この子の背中には本当に羽が生えているのではないかと、
実際に手で触って確かめたことがあります。
何とも親馬鹿でお恥ずかしい話しですが、本当のことです。


自分は、それを3人分経験できたので、幸せ者です。


次女、三女の、記録も勿論ありますが、量は格段に少ないです。
また、撮影者(自分)のファインダー越しの眼差しというか、
視点が、長女へのものとは、少し違うような気がします。


画像全体のバランスもよくなり、被写体の写りもきれいなのですが、
誰がとっても同じような、無難な構図のものが多いような気がします。
今では、カメラ技術の進歩で、画像も動画も、以前とは比較にならない程、格段に鮮明できれいなものになりましたが、
昔のカメラの写真やビデオの映像も独特の味わいがあると思います。


この間、正月に長女が帰省した際に、クローゼットの奥に埋もれている
それらのテープが入っているダンボール箱の所在を長女と一緒に確認しました。
我が家に今もあるVHSビデオデッキも、
捨てないで持っていた方がよいということも伝えておきました。


広さ3畳ほどのクローゼットの中は、そのほとんどが、
がらくたと古着と、もう誰も読まないであろう本類、レコード類(30cmLP)などで埋めつくされていますが、
選別作業も面倒なので、それらは、すべて
廃棄処分してほしいと妻には伝えてあります。
しかし、なかには、かけがえないのない宝物もいくつかあります。



長女が、成人式出席のために、数日間帰省していました。
昨日は成人式でした。

寒かったようだけれど、晴れの日でよかったです。
直接には晴れ着姿は見れなかったけれど、後日、写真ができあがる予定です。



この20年間は、子の成長と結びつけて振り返ると、
中身がぎっしりと詰まった結構長い時間だったように思えます。



夢のような20年でした。