我が家 04 - 時間の濃度 | 距骨を初発とする悪性リンパ腫と向き合う

距骨を初発とする悪性リンパ腫と向き合う

骨を初発とする悪性リンパ腫は極めて稀な例らしいです。
どのような気持ちで毎日を生きていくべきか。
いろいろと思うことがあります。

2013,10,21,18:00

このブログを書き始めたのは、もう随分と以前からだったような
そんな気持ちになっていました。
今確認してみたら、初回は7月8日だったので、
まだ、3か月半しか経っていません。

余りに濃い時間を過ごしてきたので、そう感じるのかもしれません。

健康な頃であれば、季節が夏から秋へと移り、
「最近は日が随分短くなったよなあ」と毎年呟くように、
ほんの短い期間なのかもしれません。

初めの頃は、足の激しい痛みに随分苦しみましたが、
それでも、毎日ブログの記事を書いていた夏は、
今思うと、まだまだ十分に元気だったな。

今日は、疲労感がつらく、ベッドから出て何かすることが難しい状態です。
残念ながら、夕飯の支度はできません。



自分は今52歳なので、もしも享年がこの年齢ということになれば、
一般的には、「まだ若いのに」と言われるかもしれません。
しかし、自分は20代に、大きな病気と事故を何度も経験しているので、
よく50歳過ぎまで生き延びたと考えることもできるかもしれません。

生きている人間に、一つの例外もなく必ず訪れるものがあります。
それが仮に、自分には、今ではなくて、10年後、20年後に訪れるとした場合、
その時の自分が、今よりも幸福な状態にあるかどうか、それはわかりません。

災害や事件・事故で、何の心の準備もなくその時を迎えなければならない無念と、
日々そのことに直面しながら、その時を思わざるをえない切なさと、
どちらが本人にとってつらいものか、それはわかりません。

しかし、自分は、がんになって以来、実に多くのことを学びました。
今まで、感じることができなかった多くのものを、
感じ取ることができるようになりました。
このことは自分にとって大きな喜びの一つです。



「生まれては死ぬるなるけり
 おしなべて釈迦も達磨も猫も杓子も」

室町時代の一休禅師の歌と伝えられています。