皆さま「おはこんばんちは」
鈴丸 カエル🐸です。
私も、結婚して子育てして、
色々あって、一人娘としてやっと親を見送り
人生ノスッタモンダ、鬱を乗り越えて!
やっと精神的に浮上し始めたかな?と思えた
確か・・・
2016年
ふと、目にした益子にあります。
「ワグナー・ナンドール 秋季展」最終日の前日。
私は 衝撃!
を受けたのでした。
元々、美術、造形が好きで特にミケランジェロが大好きだった私。
何気なく「いわむら絵本美術館」で観た情報誌に、おそらく彫刻であるらしい美術館の案内があり、秋の秋季展は2日後に終了とあった。
「ワグナー・ナンドール秋季展」
11月15日まで
「益子に?あったんだ。知らなかったな!」
次の日、道を確認して出かけたのでした。
益子には陶器市ぐらいしか来たことがなかった。
里山の麓、細い坂の行き止まりの道へ
他にお客様はいない様子、車から降りて
「入り口はどこ?」と探していると
「今日、初めてのお客様です!こちらへどうぞ!」と明るい声がして、そちらに向かい
入場料を払うと案内の方にアトリエにとうながされたのでした。
モダンな建築物
「こちらは、ナンドール氏と奥様の千代夫人とで建てられた日本に来て初め作られたアトリエです。」と説明を受けたのでした。
ナンドール氏は建築学も学び自ら設計したものと説明を受け
しかし、入ってすぐにあった彫刻に私は立っていられなくなってしまい、へたり込んでしまうほどの衝撃を受けたのでした。
「ハンガリアンコープス」
何故?だろう
私は耐えきれずに泣いているのです。
そこは案内の人と2人きり
こんな事は初めての事で
恥ずかしいのとショックで分けが分からなくなって必死に自分を落ち着かせようとしておりました。
「すみません💧」と繰り返す私に
「解ります。大丈夫ですよ。」と優しく言って下さり、彼女も涙を浮かべているのでした。
「30分ぐらいですが、こちらでビデオを見て下さい。」とNHKが作ったビデオがつけられて、暖房をつけると彼女は部屋を出て行ったのです。
そのビデオにはナンドール氏と千代さんの出会いとそれまでの歴史、ナンドール氏の数々の作品とハンガリー動乱とスウェーデンへの亡命、数奇な運命が描かれているのでした。
ただ、「どうして?」と自分の行動に納得出来ないままでいる自分自身に対して焦っているのでした。
いつの間にビデオは終わっておりました。
すると、タイミングよく、案内の方が作品の展示の道順を教えて下さるのでした。
数多くの作品はどれも素晴らしく圧倒され
「何で知らなかったのだろう。」と思いました。
案内の方の
「ナンドール氏は医学、解剖学も学んでおられ、人体の構造は正確であるといいます。」と説明して下さいました。
母子像
モダンな和室(お茶室)
後日、ナンドール氏の命日の日に
千代夫人より茶室の入り口の円形は
ナンドール氏が
フリーハンドで一筆書きしたものと
教えて下さいました。
ステンレスのオブジェ
と
宮本武蔵
風のなかのモーゼ
外にある作品は写真を撮って良いとの事でしたので
ナンドール氏は、思想家であり、哲学者でありました。
それは、彼の生い立ちと日本びいきの祖父と父との関係が・・・・・
「哲学の庭」
それぞれに違う国の宗教家や思想家が時代を超え、中心となる球体(地球)を見つめている作品。
キリスト、老子、釈迦、達磨、アブラハム、エクナトン、ガンジー、聖フランシス、聖徳太子、ハムラビ、ユステニアスを配置する。
この「哲学の庭」は東京の公園にも、ナンドール氏の故郷、ハンガリーにも同じものがある。
生前ナンドール氏は
「外国などの違った考えを持った人を理解するには人類の原点に立ち返ることが必要、人類共通の誰でも従える安心なルールを作らなければならない!」
と
説いている。
しかし
この思想について
「おそらく、長い間、理解されないだろう。」
と奥様に予告している。
ただ、
「彫刻は幸いにして五百から千年は持つはずだから!」
と
付け加えている。
「私は、文化、宗教などの相違点よりも、各々の共通点を探しているのです。
共通点を通してしかお互いに近づくことは出来ないのです。」
和久奈 南都留
私は、ここへ来て
やっと
今まで疑問だらけだった自分の宗教感に納得することが出来たのでした。
そして、帰る間際に千代夫人を紹介されて・・・
更に衝撃を受け
言葉にならない感激に襲われて
涙を堪えるので必死な私でした。
力強い彫刻家であり、哲学者で、センスの良い建築家であったナンドール氏
彼は千代夫人にとって優しい夫なのでした。
少女のような千代夫人。
彼女の瞳は遠く夫を見つめている。
どうか、彼の思想が多くの人々に理解される日が来ることを願うばかりです。
2020年11月15日まで
他にも素晴らしい作品や絵がまだまだたくさん!
月曜日は休館になると思われますので調べてからお願い申し上げます。
是非、ご自分の目で見ていただきたく思います。
よろしくお願い申し上げます。