私は余命も少ないですから、一日一日がたいへん大事なのです。

その中で、籠池氏の証人喚問は「大事な一日」をつぶすだけの価値があると思って、テレビにかじりついていました。

「それが、親分、大笑い」(説明省略。落語にある「泥棒見習い」の言葉)

 

国会でもテレビのワイドショーも「茶番劇」を演じていただけで、もともとダメ野党のミエミエなイメージ操作は見苦しいばかりでした。

テレビは「次々に爆弾発言」、「驚きの発言が次々に」といったテロップを流していました。しかし、私が見ている限り、驚きの発言も、爆弾発言もなかったと思います。こんな認識では、ネットのフェイクニュースとそう変わらないのではないでしょうか。

 

この「事件」の本質を議員がわかっていなかったとしたら、バカとしか言いようがありません。まあ、本質はどうでもよく、野党には安倍首相を陥れることに目的があったのでしょう。

最大の問題は、贈収賄があったかどうかです。これまで出ていた話や今日の証人喚問で、籠池氏が「口ききは、なかった」と言っているのですから、贈収賄事件は成立しようがありません。

「神風が吹いた」、「忖度(そんたく=人の気持ちをおもんぱかること:この場合の「人」は安倍首相あるいは自民党の議員と言いたいのでしょう)があったのではないか」、こんな個人的感想だけが、8億を巡る証言なのです。

 

籠池側が、実にうまく考えたと思うのは、密室の「引き分け作戦」です。100万円の寄付は、昭恵夫人と二人きりのときのやりとりだとすれば、真偽は実証しようがありません。結果は「?対?」の引き分けになります。国民は強者に厳しいですから、引き分けなら、実質的には弱者の勝ちです。本当に巧妙な策と言えるでしょう。お見事!

野党がここに食らいついているのも当然です。なぜなら、真偽不明なら「安倍側がウソをついている」と言えるからです。肝心の部分は、「刑事訴追の可能性がありますので、答えられない」と言う籠池氏の作戦勝ちとも言えるでしょう。

 

籠池氏が、「天皇陛下ご来園」という畏れ多いウソをホームページに載せたことは、天皇至上主義者だけに、死んでお詫びするほどの暴挙だと思います。それを平気でできる神経、そのほか数々の虚言から判断しても、どちらがウソをついているのか明明白白でしょう。虚言癖はそうかんたんに治るものではありませんし、無意識にウソが出てしまうものです。

 

しかも、安倍首相は「もし、私がこの件に関与しているなら、議員を辞職する」と断言しているのです。常識で考えて、首相がこんな大胆な発言を国会でするでしょうか。村田レンホーは二重国籍を知っていながら、「辞める」の「やの字」も言っていません。安倍首相の覚悟というか、絶対の自信が「辞める」という言葉にこめられていると考えるのが自然だろうと思います。

 

繰り返しますが、これは本来、贈収賄を巡る事件ですから、お願いするはずの籠池氏は、昭恵夫人に金銭を渡すのがスジというものです。逆のケースを国政の場で「大騒ぎ」するのはあまりに幼稚。たとえ寄付をしたとしても、籠池氏に口のうまさにだまされただけで、法的にも道義的にもなんら問題はないのです。

 逆に言えば、これだけ籠池氏が寄付をもらったと言っているのに対して、あえてウソをつく必要もありません。

 

籠池氏は、これから借金返済で大変でしょうが、私もムダにした一日を返してほしいと思っています。

 

 と、ここまで書いて、ふとテレビをつけたら、民進党の福山哲郎が得意げにしゃべっている姿が映っていました。

 彼は、「(安倍夫人つきの秘書が)希望にそえないというFAXを出しているのに、どこに問題があるのか」といった趣旨の質問に、「(他人に)お願いされて動くのは普通じゃない」と”普通じゃない”答えをしていて、唖然! 議員がお願いされたことで、動かなかったら、支持者にとって存在する意味はないでしょう。しかも、動いたのは議員ではなく、女性秘書だったのです。

 

 私は、この議員はまったく頭がおかしいとしか思えませんでした。こんな人間を野放しにしていて、民進党は本当に大丈夫なの? とても心配です。