猫が髪を噛むのをやめさせるべき理由とやめさせ方 | 猫の漫画とケモナーの漫画が見れるブログ

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  猫は髪の毛を噛んでくることがある

猫飼いさんの中で髪の毛の長い人は、猫が髪を噛んでくる経験をしている方もいるかと思われます。
飼い主さんが寝ているときに、多いようです。
普段のときは髪の毛に手が届かないため、寝ているときがねらい目なのかもしれません。

 

 

  猫が髪の毛を噛む理由

 

髪の毛で遊んでいる:
ユラユラ動くさまや、髪の擦れる音など、飼い主さんの長い髪にひかれて、
髪の毛をおもちゃに見立てて、じゃれついたのがきっかけで、噛むようになり、
それで、髪が動いていなくても噛む癖がついてしまった可能性があります。


動くものや音に反応するのは、猫の狩猟本能です。
猫のおもちゃ遊びは、狩りに見立てたものです。

ただ、狩りに見立ててしているのなら、最初は口に入れていただけなのが、
髪を引っ張ったり、噛み切ろうとしたりとエスカレートするかもしれません。

本能でしていることなので、叱らないであげましょう。


しかし、髪の毛を噛まないよう対策を講じる必要がありますが、
噛んでいるときに、おもちゃで気を引こうとすると逆効果なのだそうですので、
別の方法で対策するのがいいでしょう。

対策法については、下記に書いてあります。


構ってほしい:
ストレスがあって、飼い主さんに構ってほしがっているのかもしれません。
言うなれば、欲求不満なのでしょう。そして運動する機会がなく、運動不足になっているかもしれません。

愛猫と遊んであげたり、コミュニケーションを取ることがなかなかできていないのではないでしょうか。
1日5~15分ほど遊んであげる時間を作ってあげましょう。


要求がある:
飼い主さんがまだ寝ている早朝に、髪の毛を舐めたり噛んでくるのは、
何か要求があって「こうすれば起きる」ということを知っていて、しているのかもしれません。

お腹が空いていたり、遊んでほしかったりするのでしょう。
ただ、いつも要求に応えてしまうと、猫のワガママがエスカレートしてしまいます。
髪の毛を噛ませないよう対処し、無視することも大切です。



髪の毛のニオイが好き:
飼い主さんの髪の毛のニオイが好きで、噛んでくることもあります。
猫はニオイに敏感なので、人の頭皮や髪から出るニオイを好むことがあります。

髪の毛や頭皮には、特に人特有のニオイがついているそうです。

また、シャンプーやリンスも好むことがあります。
ハーブ類や、フルーツの香りは、猫が好んだりします。
ハーブ類は、マタタビに近い成分だと言われているのです。


髪の毛の感触が好き:
髪の毛のシャリシャリした噛み応えが好きで、噛んでいることもあります。
たまたま噛んだとき、味をしめて続けてしまっているのでしょう。


異食症(ウールサッキング)の恐れ:
ウールサッキングは、毛布、ビニール袋、ダンボールをかじったりしゃぶったりする、
「常同行動」と呼ばれる行動の一つで、ストレス、不安、欲求不安からくる同じ行動を繰り返す行動のことです。
症状がひどくなると、それらを食べてしまって腸閉塞を起こしてしまうこともあります。

排水溝やゴミ箱や床に落ちている髪の毛を、好んで食べる猫もいるのだそうで、
これもウールサッキングの症状と言えます。



グルーミング:
仲のいい猫同士、特に母猫は子猫をグルーミングします。
その名残で、猫は親しい相手にグルーミングすることがあります。

髪をなめるのは、飼い主さんのことを、それだけ愛情を抱いているということでしょう。


飼い主さんに対して愛情を抱いている:
飼い主さんの傍により、髪に触れるというのは、
それだけ飼い主さんに対して愛情を抱いている証です。

上記のいずれの理由にしても、愛情があるゆえにしている行為ですので(一部は除く)、
叱らないであげましょう。


ただ、興奮して髪を噛んでくる場合、シャンプーのニオイに反応していることが多いです。
また、興奮してはいないけれど、ひたすら髪をなめたり噛んでくる場合、
水滴をなめているのかもしれません。


リラックスしている:
遊ぶ目的でも、グルーミング目的でも、これらの行為をしている最中は無防備です。
飼い主さんのニオイ、周囲の環境が心地いいからこそしている行為です。

安心できていないと、無防備な姿を見せることはありません。
髪の毛を噛むのは、それだけリラックスしているということでしょう。


母猫気分:
眠そうに飼い主さんの髪の毛をなめたり噛んだりし、リラックスしている場合は、
母猫気分になって飼い主さんのお世話をしている気持ちでいるのでしょう。


髪の水分をなめている:
特にお風呂上がりに髪の毛をなめる場合、
髪に残った水分をなめているのかもしれません。

猫は水飲み皿より、蛇口、花瓶の水、お風呂場の水たまりなど、妙な場所から水を飲みたがります。
髪の毛の水分をなめとるのも、その一つです。

あるいは、普段から猫草を噛んで水分を飲む猫なら、
髪の毛を猫草代わりにしているのかもしれません。

猫草を増やしたり、猫がよくいる場所に水飲み場を増やしたりなどしましょう。

 

 

  髪の毛を噛むのはやめさせるべき

愛情表現から髪の毛を噛んでいることも多いですが、
猫の健康を考えると、あまり噛ませないほうがいいと言われています。
理由として以下のことがあげられます。

胃腸に負担をかける
飼い主さんの髪を噛んでいるうちに、飲み込む恐れがあります。
猫の毛も人の髪もタンパク質でできていますが、通常のタンパク質と違いって凝縮されていて、
非常に消化しづらいです。

うまく吐き出せるといいのですが、胃や腸の中に蓄積され、絡まったり、固まったりしてしまうと、
吐き出せないままになる恐れがあります。
そうなると、胃腸に負担をかけ、食欲がなくなってしまいます。


また、長い髪の毛だと、猫が便をした後にお尻から髪の毛や便が垂れ下がっていたり、
猫の腸内に残っている便にまで繋がってしまっていたりすることもあります。
このような場合、決してお尻から出た髪の毛を引っ張ってはいけません。
猫の腸を傷つける恐れがあります。

下手をすると、飼い主さんが知らぬ間に、お尻から出た髪の毛をどこかに引っ掛けて、
腸を傷つけてしまっていたりするかもしれません。

お尻から髪が出ている場合は、動物病院を受診して獣医師さんに抜いてもらいましょう。
もし出ている髪が長すぎる場合は、3cmほど残してハサミでカットしておきましょう。

ただ、獣医師さんがお腹に残っている分の髪の長さを把握できるよう、
切った髪は捨てずに袋に入れて、獣医師さんに見せましょう。


シャンプー・リンス・コンディショナー・整髪料の成分を飲み込んでしまう
人の使うシャンプー・リンス・コンディショナー・整髪料は、添加物を多く含みます。

シャンプーは汚れを落とす成分で作られているので、たとえ無添加として売っているものでも、
猫がなめてしまうことに安心はできません。


女性なら、洗い流さないトリートメントやオイルを使う方も多いでしょう。
それをなめたりするとなると、危険であることは目に見えていることでしょう。
そもそもオイル(精油)は、猫にとって中毒となる成分が含まれています。



ケガの恐れ
猫があまりに強く髪を噛んで引っ張ったりすると、髪が抜けたり、ケガをしてしまう恐れがあります。
また、ピアス、イヤリング、ネックレスなどをしている場合、
猫が髪にじゃれることで、アクセサリーと髪が絡まったり、

猫の爪に引っかかる恐れが考えられます。

猫が髪にじゃれてくるときは、アクセサリー類は外した方がいいのですが、
やはり髪にじゃれさせること自体、やめさせたほうがいいのかもしれません。

 

 

  猫に髪を噛むのをやめさせるには

 

髪の毛をまとめる
髪の長い人は、縛ることで髪の動きを少なくできます。

頭皮に近い部分をなめてくるようであれば、
帽子やタオルで髪の毛を包んでガードするなどしましょう。


寝るとき、夏場の暑いときは、ナイトキャップをかぶるのもいいです。
ナイトキャップには、髪の毛のパサつきを抑える効果があり、
髪全体の保湿、防寒、汗の吸収効果もあります。


シャンプーを変える
シャンプーやリンスの香りを好んで舐めてくるのなら、
シャンプー・リンスを変えてみましょう。

猫は柑橘系の香りを嫌うので、そういった香りのものを選ぶとなめなくなる
かもしれません。
が、あまりに香りがキツいと、飼い主さんに近づくのも嫌がるようになる恐れもあります。

それに、飼い主さんの肌に合わないシャンプーだと、
頭皮がただれる恐れもあるので、自分に合ったものを選びましょう。



遊んであげる
欲求不満があって髪の毛を噛むのかもしれないので、
一日5~15分ほど飼い主さんが遊び相手になってあげましょう。

猫が撫でてほしくて寄ってきたときに撫でてあげたり、マッサージしてあげたり、
とスキンシップを取ることも大切です。



おもちゃ・猫草を与える
飼い主さんに甘えたい、構ってほしいと思っている猫には、
飼い主さんの髪の毛以外に興味を引けるものを与えましょう。

髪の毛を噛む感触を好んでいるなら、猫草を与えると気に入るかもしれません。

猫草には、毛玉を吐かせる効果もあるのがいいです。

ほか、誤飲の危険性のない噛んで遊ぶ人形や蹴りぐるみ、ボール、
知育おもちゃなど与えてみましょう。



こまめな掃除
床に落ちた髪の毛に、反応してしまう猫もいます。
それを誤飲してしまわないよう、掃除はこまめに行いましょう。

特に、洗面所や排水溝は髪の毛がたまりやすいので注意。



髪を噛んだ瞬間抱っこするのをやめる
抱っこしたときに髪を噛んでくるのなら、噛んだ瞬間、猫を下ろしましょう。

寝ているときに髪を噛んできたときは、噛んだ瞬間、猫を寝室から出す方法もあります。

こういったことを続けていくことで「髪を噛むと好きなことをしてもらえない」と覚えて、
髪の毛を噛むのをやめていくようになっていきます。

ただ、髪を噛んだ瞬間にペナルティを与えなくてはいけません。
髪を噛んでしばらく経った後にペナルティを与えても、猫は何に対して罰を受けたのか理解できないでしょう。

また、いくら罰を与えるといっても、体罰や怒鳴りつけるのはぜったいしてはいけません。

猫が嫌な思いをする罰でなく、猫の好きなものがなくなってしまう罰により、
猫は学習していきます。



水スプレーをかける:
猫が髪を噛む瞬間、霧吹きでちょっとだけ水を吹きかけるしつけ法もあります。

ただ、猫に気づかれることなスプレーしないと、猫との信頼関係にひびが入る恐れがあります。
が、髪の毛を噛んだ時に気づかれずにスプレーするのは、無理があるかと思いますので、
あまりいい方法とは言えないかと思われます。
 

 

 まとめ

猫に髪の毛を噛むのをやめさせる方法は、

髪の毛をまとめる、帽子・タオル・ナイトキャップをかぶる
あまり香りのキツすぎない柑橘系のシャンプーに変える
一日5~15分遊んであげる
独りで遊べるおもちゃや猫草を与える
こまめに部屋を掃除する
髪を噛んだ瞬間に抱っこをやめる、寝ているときに噛んできた瞬間に部屋に出す

といったことです。
髪の毛を誤飲して腸に負担をかける恐れがあるので、
対策してやめさせるのがいいかと思われます。