猫を動物病院に連れて行くコツ
キャリーケースに慣れさせる:
動物病院に行く際には、必ずキャリーケースに猫を入れていきましょう。
ただ、キャリーケースを嫌う猫は多いです。
「キャリーケース=動物病院」というイメージができてしまっているからでしょう。
キャリーケースの怖いイメージをなくすために、
普段から猫の見えるところに置いて、
いつでも自由に入れるようにすると、警戒心が薄れてきます。
キャリーケースの慣れさせ方について、
もっと詳しいことは、こちらの記事で↓
キャリーケースをブランケットでつつむ:
猫は、暗くて狭いところにいると、安心します。
また、視界を遮ることで、猫の不安をあおるようなものが見えなくなり、
なおのこと安心するでしょう。
猫をキャリーケースに入れたら、ブランケットなどでつつんであげましょう。
オヤツを使ってキャリーケースに入れる:
キャリーケースに入れさせる別の方法として、
オヤツやマタタビを使っておびき寄せる方法もあります。
ただ、警戒心の強い猫の場合、
オヤツの先にキャリーケースがあることに警戒して、
オヤツを見ると逃げ出してしまうかもしれません。
キャリーケースに直接オヤツを入れなくても、
飼い主さんの膝の上にオヤツで誘導して、捕まえてキャリーに入れる方法もあります。
ただ、猫も学習能力がありますので、
同じ手が何度も通用しないかもしれません。
※抱っこして入れる際はお尻から
キャリーケースに猫を抱っこして入れる場合、
頭から入れようとすると、怖がらせてしまいますので、
お尻から入れましょう。
おもちゃで誘導:
オヤツでなく、猫じゃらしやレーザーポインター、ネズミのおもちゃなどで誘導して、
キャリーケースに入れましょう。
ただ、これも学習して通用しなるかもしれません。
また、レーザーポインターは多用すると、ストレスを与える恐れがあります。
自分のニオイのついたものをキャリーに入れる:
ケースの中に、猫自身のニオイのついたものを入れると、
猫は安心します。
普段使っている毛布やタオル、お気に入りのおもちゃなど、
キャリーケースに入れてあげましょう。
感の鋭い猫から入れる(多頭飼いの場合):
感の鋭い猫の行動をほかの猫が見ていることで、
ほかの猫も察知して逃げてしまうので、
感の鋭い猫を先にキャリーケースに入れます。
洗濯ネットを使う:
猫は、体を包まれると大人しくなる習性があります。
なかなか大人しくならない猫は、洗濯ネットに入れてみましょう。
ただ、動物病院に行く時だけネットに入れようとすると、警戒して入れさせてくれないので、
普段からネットに入れたりして遊んであげましょう。
普段から慣れさせておけば、病院に行く際にもすんなり入ってくれます。
しかし、どんな猫にも効き目があるかというと、
やはり個体差はあるようです。
猫専門の病院に行く:
ほかの動物もいる病院だと、
猫は嗅覚で犬の存在に気付いておびえ、
さらに犬の吠え声にパニックになってしまう恐れがあります。
猫専門の病院なら、大きな鳴き声もなく、安心できます。
猫をつかまえて病院に連れて行く際に注意すべきこと
キャリーケースは必ず使う:
キャリーケースは、床がしっかりしていて、
飼い主さんが見えて触れられるものを選びましょう。
ちゃんとキャリーケースを使わないと、
外で猫が逃げてしまう恐れがあります。
トイレ中に捕まえない:
たしかに、トイレ中はおとなしくなるので、
捕まえやすいかと思われます。
しかし、これをしてしまうと「トイレ=病院行き」と覚えてしまって、
猫がトイレに行きたがらなくなってしまいます。
あきらめない:
もちろん、無理に連れて行こうとするのはよくありませんが、
猫の健康維持には病院に慣れる必要はあるので、
連れていけない場合は日を改めて、慣れさせていきましょう。
病院にいる間、ストレスを抱えないためにすること
飼い主さんのニオイのついたものを入れる:
病院でキャリーケースにいる間、恐怖で震えたり、鳴いたりする猫もいます。
病院にいる間も、車で移動中も、知らない音やニオイがして、猫にはストレスとなります。
それを和らげるために、飼い主さんが来ている服や、
ニオイのついたタオルをキャリーケースに一緒に入れてあげましょう。
信頼している飼い主さんのニオイがすれば、少し安心できます。
猫に声をかけてあげる:
車で移動中や歩きで、病院に向かって移動中、
愛猫の不安を和らげるため、定期的に優しく声をかけてあげましょう。
猫を安心させるために、移動中にオヤツをときどき与えるという方もいるそうですが、
酔って吐いてしまう恐れがあるので、声をかけるほうがいいようです。
病院内では外に出さない:
病院内では、猫をキャリーケースから出さないようにしましょう。
病院内はいろんな動物がおり、どんな病気を持っているかわからないので、
もしかすると感染してしまう恐れもあります。
出すときは、診察で呼ばれて獣医師さんの指示のもとに、出してあげましょう。
猫の症状を具体的に伝えられるように:
症状が出始めたのがいつごろからか、どういった症状が? 今どういう状態か、
などなど、獣医師さんに具体的に症状を伝えることができれば、
スムーズに治療ができます。
また、口のみで伝えるよりも、
猫の症状を動画に撮っておくと、伝わりやすいです。
普段食べさせているフードの種類なども伝えると、参考になることもあるそうです。
猫の飼育ノートなどあると、便利かもしれません。
先延ばしにせずに異変を感じたら病院へ:
何か、普段と猫の様子が違う、何かおかしいと感じたら、
すぐに動物病院を受診しましょう。
すぐに受診できるようにするためにも、
やはり普段キャリーケースになれさせるのは大切です。
猫が嫌がるからと、先延ばしにしてしまうと、
体調が悪化するかもしれません。
※動物病院に連れていけない場合は「往診サービス」を
動物病院の中には、往診対応もしているところもあるようです。
レントゲンや、麻酔が必要な手術・処置など設備が必要な検査はさすがにできないようですが、
基本的な診療はできることが多いそうで、
ほか耳掃除などのお手入れも相談によって対応してくれるそうです。
ただ、通常の診察料より高くなってしまいます。
また、猫によっては、見知らぬ人が縄張りである家の中に入ってくることに、
かえってストレスとなることもあります。
まとめ
キャリーケースに慣れさせるのは、病院に連れて行くときだけでなく、
災害時・緊急時にも大切です。
病院に行くのは必要なことですが、
どうしても不安を感じてしまうことでしょう。
なるべく、愛猫の不安を和らげられるよう対処していきましょう。