爪とぎ防止シートとは
「爪とぎ防止シート」は、片面が粘着性の半透明シートで、
すべすべしているので爪とぎに不向きなので、
シートを貼った壁には猫は爪とぎしなくなります。
100均などでも売られています。
が、品質の悪いものだと、剥がした際にベタベタが残ったり、
壁紙も一緒に剥がれてしまうかもしれません。
なので、質の良いシートを選ぶのほうがいいかもしれません。
爪とぎ防止シートの利点
爪とぎシートは、すぐに貼ることもできますし、
前に張ったシートに継ぎ足して貼ることもできます。
爪とぎ防止シートの種類と選び方
もし、爪とぎ防止シートを後で剥がす予定のない、
貼りっぱなしにしてもいい、という場合は、
「強粘着タイプ」を選びましょう。
ただ、張り付けた際に曲がっていて、
貼りなおそうとすると、強粘着タイプの場合壁を傷めてしまう恐れがあります。
賃貸住宅など、退去時にシートをはがさないといけない場合は、
「弱粘着タイプ」を選ぶ必要があります。
ただ、弱粘着タイプでも、
場合によっては剥がした後でも、ベタベタが残ってしまったり、
壁紙も一緒に剥がれてしまう恐れもあります。
あんまり長期間貼り続けると、剥がす際に壁にダメージを受けるかもしれないので、
2~3ヶ月に1度くらいは張り替えるのがいいとも言われています。
粘着タイプではなく、静電気を利用して水で張り付けるタイプのものもあるそうです。
これなら剥がす際に壁紙を傷めません。
ただ、このタイプは簡単に剥がれるので、
四隅や上下の数cmを両面テープで止めたり、
養生テープやホッチキスで止めるなどして、剥がれるのを防ぎましょう。
シートは透明のものより、半透明のものを選んだ方が、
貼り直しがキレイにできて、壁とシートの境目が目立たないそうです。
壁に貼ることに抵抗がある場合は、
プラスチックダンボールを、養生テープなど壁紙を傷めにくいもので貼ったり、
家具などで端を挟み込んで挟むことで支えて、壁を保護する方法もあります。
壁以外の、家具に爪とぎする場合は、
家具にかけて使えるタイプのシートもあります。
爪とぎ防止シートをキレイに剥がすには?
ヘアードライヤーの温風を吹きかけることで、粘着剤を柔らかくし、
少しずつシートを剥がしていきましょう。
しかし、100均のシートだと、粘着剤の質が悪くて厚めに塗っていて、
剥がすと粘着剤が壁に残ってしまう恐れがあります。
残った粘着剤は「ラベル剥がし液」で拭き取りましょう。
爪とぎ防止シートの注意点
シートを貼ろうとすると曲がってしまったり、空気が入ってシワになることもあります。
それを防ぐためにも、二人がかりで貼ったほうがいいでしょう。
もしくは、目立たないところで試し貼りをしたり、
一気に貼ろうとせずに少しずつ貼ったり、
張り付きが悪いときは低温で壁にアイロンがけして貼りつきやすくしたり、
と工夫しましょう。
ただ、アイロンがけすると、剥がす際に粘着剤が壁紙に残るリスクも上がってしまいます。
粘着剤をなるべく残らないようにするためにも、2~3ヶ月に1回はシートの貼り替えを。
粘着面は指紋がつきやすいので、なるべく触れないようにしましょう。
愛猫が大型種の場合、
1枚貼りでは、爪がシートを貫通してしまうかもしれません。
よくオススメされている爪とぎ防止シート
リンテックコマース社の「ペット壁保護シート(弱粘)」が、有名のようです。
価格はSサイズ1,000円、Mサイズ2,000円ほどですが、お店によって値段にバラつきがあるそうです。
弱粘着タイプなので、張り直しできます。
そのうえ、粘着力が弱くて剥がれてしまうということもない、ということで評価されています。
爪とぎ防止シートの貼る場所について
壁すべてにシートを貼るとなると、手間もコストもかかってしまいます。
なので、猫が爪とぎしやすい場所に絞って貼りましょう。
角になっているところは、猫が両前足でつかみやすくて爪とぎしやすいです。
爪とぎはマーキングの意味合いもあるので、部屋の入口も爪とぎされやすいです。
猫の爪とぎ防止シートを使う手順
シートを貼りたい面の大きさを測る:
シートを貼りたい場所のサイズは。前もって測っておきましょう。
猫がよくどのあたりに爪とぎしてしまうのか観察して、
どのくらいの面積のシートが必要か、考えましょう。
また、足りなくなった場合や失敗した場合、予備のことを考慮して、
必要な面積よりも大きめのものや、多めの枚数を買いましょう。
シートを貼る位置は、猫が爪とぎする高さよりも高い位置に貼れば、
引っかいてもシートが剥がれてしまうリスクが減ります。
猫が後ろ足で立って、前足の届く範囲から床までが目安です。
シートを購入:
爪とぎ防止シートの説明に、
貼れる材質について記載されているとのことなので、
よく確認してから購入を検討しましょう。
シートを貼る壁の面を掃除:
汚れや埃があるとうまくつかないこともあるので、壁を拭き掃除しておきましょう。
装飾、漆喰のある壁は貼っても剥がれてしまうので、
シートとは別の方法での保護が必要です。
シートを伸ばす:
爪とぎ防止シートは、巻かれていたり折り畳まれていたりするので、
時間があるときに、広い場所で折り目や癖を伸ばしておきましょう。
シートを切る:
爪とぎ防止シートを、まず貼る前に一度壁に当てて、
どんな風に貼るか想像してみましょう。
壁の状態や家具の配置によっては、
しわにならないくらいの大きさに切って、分けて貼る方法もあります。
※角は2枚シートを使う
角の部分は、1枚で貼ろうとせずに2枚シートを使いましょう。
1枚で貼ると、ごわついたりしてうまく貼れません。
角部分は、角の縦に合わせて貼っていくと、
曲がらずに貼りやすいです。
シートを貼る:
貼りたい位置にマスキングテープで仮止めし、
下の剥離紙を剥がしてシートを貼りましょう。
二人で貼るほうが、うまく貼れるでしょう。
二人で貼る場合は、ハケやタオルなどでシートと壁の間に空気が入らないように、
抑えながらシートの端や真ん中から空気を抜きながら、下の剥離紙を剥がして、貼っていきます。
空気のデコボコができてしまうと、猫がじゃれついてしまう恐れがあるので、
なるべく平らになるように貼りましょう。
※曲がったらすぐに修正
強く貼りつけなければ、数回くらいは貼り直せるかと思います。
曲がっていることに気づいたら、すぐに修正を。
※キッチンやトイレ周りにも爪とぎシートが活躍
爪とぎ防止のほかにも、
台所のコンロ脇の壁にシートを貼ることで、油がはねて汚れることを防ぎます。
ほか、トイレ周りの飛び散り防止にも使えますし、
掃除機の擦れ防止にも使えるそうです。
爪とぎ防止シート以外の爪とぎ対策
腰壁:
すでに猫が壁に爪とぎしていてボロボロだと、
うまくシートが貼れないこともあります。
こういう場合は、シートでなく「腰壁」を使うと、
壁の傷や汚れを隠すことができるとのことです。
●腰壁を選ぶ時の注意点
ただ、腰壁を貼るのには、時間と手間がかかってしまうそうで。
中には、全部貼り終わるのに半年ほどかかったという方もいるようです。
しかし、今は、両面テープで簡単に貼れる腰壁もあるそうです。
もう一つのデメリットとして、腰壁は爪とぎ防止シートよりも高価となります。
壁際にものを置く:
爪とぎしやすい壁際に、家具や観葉植物など置くことで、爪とぎを防ぎます。
爪とぎ防止シートを貼る準備をする間、一時的に置いておくのもいいです。
ただ、家具の場合、上に乗れるような高さだと、
上に乗って壁に爪とぎされてしまいます。
ほかの爪とぎ対策と、爪とぎ器の選び方についての記事
猫は爪とぎができないとストレスを抱えてしまい、
また、爪が伸びっぱなしになって巻き爪になって、肉球に刺さってしまう恐れもあります。
なので、猫のための爪とぎ器を設置する必要があります。
爪とぎ器の選び方や、ほかの爪とぎ対策については、
こちらの記事に書かれています↓
まとめ
爪とぎ防止シートもいろんな種類があるようで、
また、正しい貼り方についても知っておかないと、
壁紙に傷をつける恐れがあります。
購入する際は、注意するべき点をよく覚えて、
貼っていきましょう。