置き餌をする際の注意点と止める方法 | 猫の漫画とケモナーの漫画が見れるブログ

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・「置き餌」と「時間を決めて食事を出す」与え方について
猫は本来、少量の食事を回数多く食べる習性があります。
置き餌は、一度に多く食べられない食が細い猫や、
体が大きくてエネルギーが多く必要な猫に向いた与え方と言えます。


決まった時間に食事を出す与え方は、食べる量や様子、排泄時間と量がある程度一定になり、
猫の体調を少しの変化でも気づくことができて、健康チェックしやすいです。


また、食事の時間、量、回数を決め、
少量ずつ分けて与えることで、猫が食べ過ぎて肥満になるのを防ぎます。
肥満気味の猫には、この与え方が良いでしょう。


食事回数を増やすメリットについては、こちらの記事に書かれています↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12655844561.html


・置き餌のデメリット

不衛生:
長時間、フードを置いておくと、埃、小さなゴミが付着してしまいます。

また、食べ残したフードに付着した唾液から雑菌が繁殖してしまい、
そのフードを猫が再び食べてしまうことにもなってしまう恐れあります。

ドライタイプのフードなら、ある程度菌の繁殖も抑えられますが、
ウェットフードだと湿度が豊富で雑菌が増えやすいので、より注意が必要です。


鮮度が落ちる:
ドライフードなら、しけってしまい、
ウェットフードなら、乾いてしまう恐れがあります。
時期によっては、腐ってしまうことも。

鮮度が落ちておいしくなくなることで食いつきが悪くなり、結局廃棄することになってしまいます。


肥満の原因:
置き餌して猫が好きなように食べられることで、食べては寝る、起きて食べては寝るを繰り返す恐れが。
また、一日のカロリー摂取量の管理ができなくなってしまい、カロリーオーバーになってしまう恐れも。


体調不良に気付きにくい:
猫の健康状態を知るには、食事をどれくらいの量食べたか、食べているときの様子はどうか、
排泄の様子はどうか、といったことをチェックするのが重要です。

異変をすぐ察知し、病院に連れていて早期に診察することが健康維持に繋がります。

が、置き餌だと猫が自分のタイミングで好きな量を食べる習慣がつくので、
食事量や食事の様子を確認するのが困難になります。


多頭飼いのトラブル:
多頭飼いの家庭で置き餌をすることで、
ご飯をめぐって喧嘩をし、力関係の弱い猫が食事できなくなってしまう恐れもあります。

それに単独飼いのときよりも、さらに食べた量が分からなくなってしまいます。

1頭に1皿用意し、1回分の食事量をそれぞれに準備するのが理想です。
また、食べるスピードによってそれぞれ猫を部屋分けして食事を与えるのも1つの手段です。
ご飯を早食いして、他の猫のフードを横取りしてしまうことを防ぎます。


療養食を横取り:
多頭飼いの場合、もし療養食を与えている猫がいれば、
他の猫がそれを横取りしてしまう恐れがあります。
療養食は総合栄養食ではないので、健康な猫には栄養学的にあまり良くなかったりします。
また、療養食を食べている猫が、療養食以外のフードを摂取するのは、体調や持病に影響がある恐れもあります。

置き餌を止める場合は、その猫だけでなく他の猫も止めましょう。

置き餌で、こういった特別食を与える場合は、その猫だけ自動給餌にするなど工夫しましょう。


・置き餌する際に注意すべきこと

1日のフード量を決める:
肥満リスクを抑えるために、1日のフードの量は適量を守りましょう。
1日の分量を決めて、それを小分けすれば、どれだけ与えたかも把握できます。
1日のフード摂取量の計算法は、こちらの記事に書かれています↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12655844561.html

ウェットフードは鮮度が落ちやすいので、置き餌するならドライフードにしましょう。


朝多めに、夜少なめに:
遅くなっても夜には帰ってこれるようなら、飼い主さんのいない朝の食事の分量を多めに、
夜は少なめに与えましょう。

飼い主さんのいない間、お腹を空かせて待たせるよりかは、多めに与えておく方が良いでしょう。

もちろん、上記にあるように、1日のフード摂取量を適量にした上で朝と夜分けて与えましょう。


衛生面、鮮度を考える:
廃棄してしまうのはもったいないかと思われますが、衛生面を考えて、
食べ残されたフードは廃棄してしまうことも大切です。


また、置き餌に限らずですが、フードの保存方法も重要です。
味や風味が落ちてしまうと、フードを食べなくなって食欲不振の原因にもなります。
キャットフードの保存方法について、詳しいことはこちらの記事に書かれています↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12616306153.html


食べ残しにつぎ足さない:
ドライフードなら食べ残しでも大丈夫ではないか、と思ってしまう人もいるかもしれませんが、
空気に触れると酸化してしまいますし、
また、フードをつぎ足してしまうと、摂取したフード量を把握できなくなってしまいますので、
つぎ足しは控えましょう。


食器は毎回洗う:
もちろん、食器が汚れているとフードに雑菌がつく原因にもなりますので、
食器は毎回毎回綺麗に洗いましょう。


・置き餌をやめる方法

少しずつ切り替える:
置き餌に慣れているのをいきなりやめてしまうと、
ゴミ箱を漁ったり、勝手にフードの袋を噛みちぎって食べてしまう、
頻繁に鳴く、人のご飯を取ろうとする、
といった行動に繋がる恐れがあります。
これまで自由に食べれたのが急に食べられなくなると、それだけストレスとなってしまいます。

なので、理想は朝・夕の2回か、朝・夕・夜の3回与えることですが、
いきなりそうせずに、まずは6回与えることに数日間慣れさせ、徐々に4回に減らし、3回に減らしと少しずつ替えていきましょう。


与える時間を決める:
猫の体内時計は正確なので、食事の時間をきっちり決めてそれを守ることで、
そのサイクルを覚えさせれば、食事の時間が来るまでは大人しくしていることが多いです。


途中で面倒だからと置き餌に戻してしまうと、水の泡になってしまうので、
根気強く続けていきましょう。


自動給餌器を利用:
自動給餌器はフードの分量や時間をセットして使用できるので、
決まった時間に決まった分量でフードを与えられます。


旅行などに行く予定があるなら、尚のこと自動給餌器は必要でしょう。


キャットフードやゴミは猫の目の触れないところへ:
上記にある、急に置き餌をやめてしまった場合の弊害である、
ゴミを漁ったり、フードの袋を勝手に開けて食べてしまったり、人のご飯を食べたがったりするのを防ぐために、
キャットフードや、ゴミは、猫の目に触れないところに置きましょう。

ゴミ袋は猫の入れない部屋に片づけておき、生ゴミは、蓋付きのゴミ箱に入れ、
キャットフードは猫の前で開封しない、といったことを続けることで、
食事のとき以外はご飯を食べられないことを理解するようになるそうです。



食べない場合はすぐに下げる:
置き餌に慣れていて、決められた時間に食べることにまだ慣れていないときは、
フードを出しても食べないこともよくあります。
この際、食べるまでずっと下げずにいると、結局のところ置き餌と同じ状態になってしまいます。
また「食べなければご飯は下げられない」と覚えて、自分の好きなタイミングでご飯を食べるようになってしまいます。

食事を出して15分程度で見切りをつけて、下げるようにしましょう。
もったいないとか、愛猫が可哀想など、思ってしまいますが、
これを繰り返すことで「出されたときに食べないと、ご飯が食べられない」と理解しますので、
根気強く続けていきましょう。


おやつを使う:
好きなおやつを用意してあげることで、空腹のストレスを和らげてあげられます。
おやつを与えた分、1日のカロリー摂取分をオーバーしないよう、食事量を減らしましょう。
おやつの分量の目安は、1日のカロリー摂取量の1~2割以内です。
ただ、意識して低カロリーなおやつを選ばないと、それほどたくさん与えていないつもりでも、
カロリーオーバーしてしまっていることも多いので、注意しましょう。


中には、与えすぎないよう小分けされたものや、
性別によって選ぶことができたり、栄養面を重視したものや、
おいしさを追求した嗜好品などもあるそうです。

置き餌をやめるために、おやつを手でちぎり、猫とゆっくり寛ぎながら与えるなど、
一緒におやつを楽しむということも効果的なのだそうです。