猫の寝床と寝場所による心境 | 猫の漫画とケモナーの漫画が見れるブログ

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猫あるあるを主に描いた猫の日常4コマ漫画と猫に関する豆知識を掲載。他にも無料での似顔絵の請負や獣人漫画も見れます。

・猫の寝床
猫の寝床は、
身を隠せたり、自分の匂いのついた安心できる場所、
静かな場所、
快適な温度(21度~23度)や湿度の場所、
眩しくない場所、
飼い主さんの傍、といったところです。

これらの環境は、日によって変わってきますので、
猫は寝床をあちこち変えることがあります。

また、個体差はあるので断定はできませんが、
寝る場所によって、その時の気持ちや体調を予測できる場合もあります。


高い場所:
高い所は外敵が少なく、獲物を狙いやすい場所であり、
暖かい空気は上に流れますので、暖の取れる場所でもあります。
また、気持ちを高ぶっているときや、一匹になりたいとき、
不安な気持ちがあるときなどは高い所で寝たがることもあるそうです。


涼しい場所:
もちろん暑いときは、涼める寝床で休むのが当然ですが、
体調が悪いときでも、涼しくて、外敵に見つかりづらい暗い場所で寝たがるようです。

あまり、人目につかない押入れなどで寝ているときは、嘔吐、下痢などをした様子はないかチェックしてみると良いかもしれません。


飼い主さんの寝床:
猫のよっては、飼い主さんと一緒に寝ることが一番安心するということもあることでしょう。
警戒心の強い猫が、寄り添って寝てくれるのは信頼の証です。
飼い主さんを親のように慕い、甘えてくれているのでしょう。

ただ、寝相が悪いと、隣にいて落ち着いて寝られず、離れていってしまうこともあるかも(><)

また、布団に猫の毛がついて掃除がたいへんということもあるので、
寝室の角に、猫用の寝床を設置して同じ部屋で寝るようにするということもできます。


・猫の寝床の用意
猫をよく観察して、普段よくいる場所、よく休む場所を把握しましょう。

高い所で休むこともあるので、
小さい家具から順に並べて階段代わりにして登りやすくしたり、キャットウォークをつけることも考慮しましょう。

場所の把握ができたら、そこにダンボール箱や、自分のニオイのついたお気に入りの毛布やタオル、暑い時期はクールマットなど置いてあげましょう。
猫ベッドは使ってくれないことも中にはあるかと思われますが、ベッドにも自分のニオイのついた毛布やタオル、
もしくは飼い主さんの衣類、お気に入りのおもちゃなどを置くと、安心できて入ってくれるかもしれません。

その時の気分や、適度な温度・湿度といった休むのにちょうど良い環境で寝られるよう、
寝床は複数用意してあげましょう。


・寝床は勝手にいじらない
縄張り意識が強いため、寝床として気に入っていた箱やベッドなどを勝手に移動させてしまうのは、
縄張りを荒らされたとみなされ、ストレスとなってしまいます。
寝床として使っているうちは、箱やベッドなどは移動させないようにしましょう。

また、猫用ベッドが古くなったからと、同じものを購入して同じ場所に置いても、
猫にしてみると全く別物として判断されてしまいます。
ベッドを交換するときは、新しいベッドに必ずその猫のニオイをつけて徐々に慣らさせてから替えるようにしましょう。



・寝てる間の猫の脱走
夜寝ている間や外出時に、猫が外に出てしまう可能性もあることでしょう。
子猫は特に好奇心が強い時期で、やんちゃなので、万が一に脱走しないよう、窓などに脱走防止を設置することも考慮しましょう。
猫専用の脱走防止グッズなどが販売されているそうなので、よかったら検索してみてください。

マンションでも使用できるものもあるそうです。

また、子猫のうちは夜寝る際はケージに寝床を作って子猫を入れて置くことも考えておきましょう。
ただ、一人暮らしや、家があまり広くない場合、ケージはかなりスペースをとってしまうので、
その場合、電源コードなどを噛んだりしないようにビニールテープで巻いて置いたり、
誤飲を防ぐために物は置きっぱなしにせず、ちゃんとしまっておいてから、
飼い主さんと同じ部屋で寝るようにしましょう。



・飼い主と寝る際の場所による猫の心境

飼い主の布団の中で寝る:
飼い主を親のように思い、傍にいると安心して、甘えている状態です。
暑い時期でも、くっついて寝る子もいるそうです。
ちょっと暑そうですが……。

特に首元や顔の近くで寝るのは、親のように信頼しているゆえに飼い主さんのニオイを至近距離で感じて安心感を得ようとしているのだそうです。

中には、飼い主さんを独占したく、他から守ろうとするためくっついていたり、
単に、寒いので、くっついて暖をとっていることも。


飼い主の布団の上で寝る:
飼い主さんの傍にいたいけれど、ちょっと警戒して自分のパーソナルスペースを守っている状態です。
無理に布団に入れず、そっとしておいてあげましょう。

また、自分の方が立場が上だというアピールであることも。


離れて寝るようになってしまった:
社会性が身につき、自立したと言えます。
猫は成猫に成長すると、1匹で寝るようになります。
少し寂しいですが、ちゃんと成長している証です。

ただ、家猫は成猫になっても甘えっこは多いですが。


飼い主の足の間で寝る:
飼い主さんと一緒にいたいけれど、あまり構われたくない時、
狭い場所に体を入れるのが落ち着く子の場合などです。

暖かい場所なので、寒い時期などはここに移動する子もいます。


・寝相から見る安心度

ヘソ天:
猫はお腹が急所ゆえ、それをさらして寝るというのはすっかり安心し、リラックスしている状態です。

同じ家の中でも、特定の場所でのみヘソ天で寝ているのなら、そこがその猫にとって一番安心できる場所と言えます。

また、普段は安心できても、お客さんなど慣れない人がくると警戒して、その人がいる間はヘソ天をしないことも。


横向き寝:
安心しているものの、少し警戒心もあり。


香箱座り寝:
前足をしまって座ることを「香箱座り」といい、この状態で寝ているのなら、
弱点であるお腹を隠しているので、それだけ警戒しているとも考えられます。
ただ、足もしまっているというのは、すぐに走って逃げることができない状態なので、そこまでとても警戒しているというわけでなく、
寒いゆえに、このポーズで寝ているとも考えられます。


足伸ばし:
すぐに逃げられるよう、地に足がついている状態なら警戒している状態ですが、
足を伸ばしているのなら、これもリラックスしている状態で、また、適温である状態と言えます。


ごめん寝:
前足で眼を覆い隠してうつ伏せて寝ている状態を、土下座しているように見えることから「ごめん寝」と言われています。
とてもユニークな寝方ですが、
もともと夜行性で暗所を好む猫からすると、部屋が眩しいために目隠しして寝ている状態です。
あまりリラックスできてないので、部屋を暗くしてあげたり、影をつくってあげましょう。


尻を向けて寝る:
飼い主がソファーにもたれていると、ソファーの背もたれの上で飼い主に尻を向けて寝るなんてことも。
人の感覚で考えると一見失礼な状態に思えますが、これは飼い主さんを信頼している状態と言えます。

前から来る敵には威嚇し、戦ったり、逃げたりできますが、背後は無防備状態です。
その背後を見せるということはそれだけ警戒心がない、安心している状態です。


すっぽりはまっている:
ダンボール箱や、家具の隙間にすっぽりはまって寝ている。猫にはよくある行動です。
外敵から身を守るため、穴の中、物の隙間などを寝床にしていた野生の習性です。


・豆知識
猫という名は「よく寝る子(=寝子)」からきていると言われ、
成猫は1日12~14時間、子猫は18時間以上寝ていると言われます。

が、その眠りは浅い眠りか、ウトウトした状態です。
これは熟睡すると外敵から襲われた際、反応が遅れてしまうためだそうです。
また全力で逃げたり、獲物を追うために、こまめに寝ることで体力を温存しているとのこと。

野生の猫は常に外敵から身を守らないといけませんが、
家猫はその心配はないので、単にウトウトと寝ていることもあります。