遺品の中から。

最後のコンクールの楽譜です。

眺めてみるとやっぱり1stトランペットって大変ですね、しかし花形でもある。



谷高が福島弘和さん時代に入ったのは、この曲から。前年までのオペレッタの世界とは全く違った響きでカッコいい!って思いました。


梁塵秘抄は和の世界だけど、グルシェはリズムがヨーロッパのダンスっぽい。コーカサス地方が舞台らしく、南コーカサスのほうなのかな。


じっと見ていると晋司の筆跡でいろんな書き込みが…




↑冒頭のファンファーレの第1音「ド派手」!

でもめっちゃ小さい字!




↑八部休符の上にみんな「ツッ」って書いてあるの律儀。

そして「キャー」笑笑

この「ツッ、キャー」が何箇所かある。




↑スフォルツアンドの「ネギトマト」(≧∀≦)

リズムのイメージ大事だよね!




↑最後の音。

「ン)))」みたいな書き込みは、余韻みたいなものを表しているのかな。私からみると文字も表記もいかにも晋司らしい、子どもの時から変わらない書き方。


179小節の音には何にも指示がないんですが、コンクールの音源を聴くと、トランペットがロングトーンで、わずかにきれいなクレッシェンドをかけながら第3音に落ちるんですよね。晋司の音だと思います。ここがとても好き。


この楽譜を見ていたら、どんなことがあっても腐らずに音楽を大事に練習していこうと思います。