和田Jの覚醒 | ウマと株の日々

和田Jの覚醒

今日の京都大賞典でアイポッパーを対抗に抜擢したのは騎手のファクターから。
全く見せ場がなかったのはしょうがないが、鞍上が輝いたのはその前後のレースだった。
最終レースはカラ馬にレースが乱される中、一気に捲くって外から先頭にたち(カラ馬除く。このレースは藤岡が乗っかっていれば的中・・・)完勝と素晴らしいものだったが、さらに目を見張ったのが10Rでの勝利。
人気薄テイエムヤマトオーで先行し早めに逃げ馬を競り潰したものの、4角で池添鞍上メイショウホウオウに被されて万事休す。
手応えも劣っていて一旦は半馬身ほど前に出られてしまい2着を死守できるのか・・・という脚色だったのに、そこから手綱をしごいてしごいて盛り返し、残り50辺りからは地方騎手顔負けの風車ムチを繰り出して差し返し!
馬券は持ってなかったけど、あの手綱捌きにはシビレタ。

確かに和田Jといえば交流Gなどでも追い負けない腕力を持つし、先行させたら味のある騎乗で穴をあけるってことである程度は評価していた騎手。
何よりも逃げ馬に乗ったらきっちり逃げ、先行馬はしっかり先行させるということができる馬券を買いやすい騎手ではあった。(負けても納得できるという意味で)
その反面仕掛けのタイミング、一瞬の判断に劣って勝ちを逃す騎乗も多く見られて、そこが個人的には物足りないところでもあった。
特にグラスが勝った時の有馬記念での騎乗(先行しながらツルマルツヨシ藤田に捲くられてしまい直線まで仕掛けが出来ず・・・)が象徴的だった。

しかし今年の彼はどうも一皮剥けた気がする。
相手が仕掛ける前に自分から仕掛ける騎乗が目に付くし、そこで結果を残したことによりいい馬をさらに回してもらえるという好循環が生じているのか。
以前は自分の厩舎中心だったのが、今年はあんまりイメージの無い石坂、山内、音無厩舎あたりで結果を出しているのが大きい。
一番最初のきっかけはビッグゴールドでの好走だったかもしれないが、チャンスを着実にモノにしたのは彼の実力。
これからの和田騎手の活躍とその恩恵を自分もこうむるためにも、しっかり見守っていきたい。