以前にもご紹介しました「魂の法則」は本として出版されてますが、それ以前のボランティアによる翻訳は無料で読めます。
PDFファイルですが、著者の意向ですからありがたいです。
http://www.uv.es/vguillem/Tamashii_no_Housoku.pdf

スピ初心者にもお勧めできますが、かなり詳しい方でも参考になる話がたくさん載ってましたので、ぜひ読んでいただけたら、と思います。

霊的世界・進化の構図・人間の構成形態・人間の転生とそれが霊性進化に果たす役割・霊界との交信・転生のプロセス・他世界での生
などの仕組み的な話にも興味深いものがいろいろありましたが、

まず、法則だけ抜き出します。

「進化の法則」

●魂の目的は、果てしなく永遠に進化し続けること。

●何において進化するのか?
愛と叡智において。愛なくして進化はない。愛なくして叡智はない。愛なくして幸福はない。

●進化は、各人の意志と努力にかかっている。

「自由意志の法則」

●魂には、自分自身の運命を選び、進化したいか否かを決める自由がある。

●魂が、自己決断で「愛の法則」と調和するときは、すなわち、この法則を理解し同意し、これに則って行動することなので、進歩する。

●何の強制・強要にもよらず、魂が自分で進化しようと心に決め、努力した場合のみ、霊的に進歩できる。

●進化は、自由の中のみにある。

「霊的裁きの法則」又は霊的な作用と反作用(原因-結果)の法則

●他者にすることは、自分自身にもすることになる。

●魂が自分の過ち(万物の生命に反する行為)を自覚し、それを償えれば、霊的に進歩できる。

「愛の法則」

●魂の目的は、自身の自由な決断で、無償の愛の経験を通して、幸福になることである。

●愛なくして進化はなく、愛なくして叡智はなく、愛なくして幸福はない。

●愛は、霊的宇宙を調和し躍動させる力である。


読んだ感想ですが、やはり「神との対話」に似ています。
でも、あちらはチャネリング、こちらは体脱しての対話なので、そこが違います。

本文では最後に書かれてるイエスについての話をまず紹介します。

イエスに兄弟がいたことや、輪廻転生については、新約聖書の(イエスの言動を書いた)福音書に書かれているのですが、教会関係者はそれを認めていません。

イエスの教えとそうじゃない部分の線引きなどは普通の人には区別がつかない部分ですが、私は納得です。でも、教会の権威ある人達は先ほどの話以上に黙ってられない内容だと思います。

初めて聞いた話ですが、イエスの死後、墓から遺体が消えた件について、非常に振動の強いアストラル体が分離したために、肉体が瞬時のうちに分解し、体を包んでいた布に跡が残ったというのです。

これ読んで、「虹の体」を思い出しました。チベットの最高の悟りを得た賢者は、自分の死期がわかるので、皆と別れて1人部屋にこもります。1週間後、部屋を開けると服と髪と爪だけ残して体は消えているのです。
イエスも似たような現象だと考えれば不思議ではありませんが、イエスと結びつけて考えたことはなかったのです。

ちなみに、聖骸布は、最初の測定でイエスの時代ではないとされましたが、TVでの特集では、実は当時の測定法が未熟だったからで本物であるとされてました。この本でもそれを支持するような内容が書かれています。

だから、死後現れたのは、アストラル体を物質化したのだ、という説明ですが、肉体の復活を信じるクリスチャンは認めないでしょうね。
ヒマラヤ聖者達もイエスと同じだと思います。だから何百年も若い姿でいられるんでしょう。


他にもいろいろありますが、この本はイエスについての話がメインではないのでこれくらいにして、
他に私がなるほど、と思ったことをいくつか挙げます。


まず、アストラル体は非物質ではない、という点。
太陽からの高周波の光で活性化されたヘリウム・アルゴン・キセノン・クリプトンという四つの希ガスを組み合わせた、ガスエネルギーの流動体で構成されているそうです。

そもそも、姿形がある時点で非物質ではないですよね。純粋に非物質界は霊界のみで、そこから振動数が下がるにつれ半物質化し、メンタル界、アストラル界、物質界となるようです。

エーテル界については言及がなかったですが、アストラル界が上中下に分かれてるので、下層をそういうのかもしれません。

エーテル体はゲリーさんのいうダイアード(肉体意識)で、アストラル体がトライアード(魂意識)かなとも思います。
ただ、ヨガではもっと細かく分類してるようですし、その辺は見方やとらえ方の違いでしょうから、あまりこだわらなくてもいいでしょう。


進化は鉱物(第一段階)、植物(第二段階)、動物(第三段階)人間の段階の魂(第四段階)と進む必要があるようです。

ヘミシンクの大御所坂本さんは、確かに地球に来てその順に体験してきたそうですが、鉱物は個別性がないので、輪廻とかって感じではないそうです。個別性は動物からだとか。

ただ、前世動物だとかって話はTVのバラエティで怪しい霊能者が言ってますが、実際には人間としての転生がそのあとに何十回、何百回とあるので、直前の前世が動物だとかはめったにないでしょう。


他の星からの転生についても書かれていますが、移行できる星は、自分の出身惑星と同等か下のレベルとなるそうで、進化した魂でも1つ上、特別なケースでも2つ上の魂しか地球には転生してきてないとのこと。

これは例えていうなら、今までLサイズ着てた人はMならなんとか着れても、Sは通常無理だというのに近いそうです。
私のジョジョTシャツはアメリカンサイズだったので、Sでもピチピチでなんとか着れましたが(笑)

で、地球は第三レベルの惑星から第四レベルに移行するかもしれないとこに来てるので、上手くいけばここで飛躍的な進化を遂げられるそうです。

逆にいえば、それだけ難しいゲームとなってるってことでしょう。

皆さん、まさにピンチはチャンスですよ。

いかに困難な世の中で楽しく生きられるかが試されています。

エゴではなく、愛に生きましょうね。


進化した星の生活や政治、経済などの状況も紹介されてましたが、それは我々より1つ2つ上なだけで、まだまだ先はあるそうですが、それを話しても意味がないので書かれてはいません。

それでも今の世の中からするとユートピアのようですが、社会主義的な感じもします。
イマジンという歌だってそう捉える人もいると思いますが、理想は近いですが違いがあります。

社会主義や共産主義が失敗したのは、暴力と恐怖政治によってそれを実現しようとしたことと、精神性が全く無視されていたことが原因です。
エゴではなく愛を基本にして生きる人達の集まりなら成功したでしょう。

ちなみに、地上で似てる政治形態は、アメリカインディアンの長老会議だそうです。

タオコードに出ていた中国奥地の村はユートピア的でしたし、過去の地球でもそういう時代はあったと思いますし、コスタリカやブータンのようにそれに近い国もあります。
リビアやシリアもかつてはそうだったかもしれません。
実際に見てないのでなんとも言えませんが、不可能ではないと思えます。


第三章まではこの世やあの世についての仕組みや概念などについての話でしたが、第4章では、霊的な進化に繋がるエゴの克服の具体的な方法になります。

まず、自分の状態がどのレベルにあるのかを知り、悪癖や悪習ともいえそうなものをどうやって手放していけばいいのかをいろんなケースごとに説明しています。

愛VS我欲/虚栄心・自尊心・尊大/「エゴ的感情」/人間関係と「愛の法則」/「愛の法則」から見た病気
などについて掘り下げているので、もし人間関係で苦しんでいる、自分について悩んでいるならきっと参考になるでしょう。


私も数多くのスピ系の本を読んできましたが、もうわかった、どうせ似たようなことが書かれてるんだろうと思いつつも、読むと参考になることがあったり理解が深まることがありました。

ということで、この本もお勧めですよ。