ニール・ヤングの反「モンサント」アルバム「ザ・モンサント・イヤーズ」が、昨日発売になりました。

その内容の一部を下記サイトからご紹介します。

http://www.webdice.jp/dice/detail/4788/

ニール・ヤングのニュー・アルバム『ザ・モンサント・イヤーズ』が7月29日(水)日本で発売。webDICEでは収録曲の歌詞を掲載するとともに、彼が今作で行っている問題提起について紹介する。

ニール・ヤングは、アメリカのヴァーモント州で2014年の5月に成立した遺伝子組み換え作物(GMO)を含んだ食品の表示を義務づける法律に対し、米モンサント社や米スターバックス社など約300企業が加盟する全米食品製造者協会が、表示義務の差止め訴訟を起こしていることに反発。スターバックス・コーヒーの商品をボイコットすべきだという声明を同年11月に自身のホームページで発表した。

<ニール・ヤング公式サイトより、反スターバックスのメッセージ>

今回リリースされる『ザ・モンサント・イヤーズ』は彼の反GMOの運動の一貫となる作品で、ウィリー・ネルソンの息子ルーカスとマイカ・ネルソンが在籍するバンド、プロミス・オブ・ザ・リアルと共に制作された。

アメリカでは既に6月29日にリリースされており、米モンサント社のロバート・フレーリー最高技術責任者(CTO)がソーシャル・ネットワーク・サービス、リンクトインの自身のページで、今作でのモンサントへの言及が的外れであることを指摘し「会社に招待し、対話したい」と声明を発表している。

ニール・ヤングは、7月18日にも公式サイトで声明を発表。
遺伝子組み換え作物が安全だという主張に用いられる「実質的同等性」(遺伝子組み換えの作物と普通の作物を、見た目や主要成分、性質などが同等であれば安全性も元の作物と同じだとする考え)について、米マサチューセッツ州・統合システム国際センターのシステム生物学グループのレポートを紹介し指摘。
「この研究結果は、遺伝子組み換えそれ自体が、作物に酸化ストレスを生じさせるとともに、グルタチオンという最も重要な抗酸化物質を枯渇させ、発がん性のあるホルムアルデヒドを蓄積させることを明らかにしている。遺伝子組み換え作物と非遺伝子組み換え作物が『実質的に同等』ではないことの証明だ。議論は終わりだ」
と書いている。


抜粋は以上です。
ニール・ヤング、かっこいいおじさんじゃないですか。まさにロッカーですね。
さらに詳しい内容は上記サイトをご覧ください。数曲の歌詞や動画の紹介などもあります。

ちなみに、遺伝子組み換えのどこが問題かわからない、という方は、以前書いた
「遺伝子組み換え作物を避ける理由」をお読みください。
遺伝子組み換え作物を原料にした商品を作ってるメーカーの一覧もあります。
http://ameblo.jp/kemihiryma/entry-12005353135.html




では、反「モンサント」アルバム発売を記念して、過去のプロテクトソング特集を行います。

ちなみに、私もデモに参加したことありますが、反対集会や抗議活動は、非物質的には逆に相手にエネルギーを与えることになるし、反目し続けるだけで解決への道だとは思っていません。

でも、非暴力・不服従のガンジー路線は支持します。

つまり、気にいらない企業や政策があれば、文句を言うんではなく、それらを無視して気に入ったことをすればいいのです。

だから、モンサントを支持しないのであれば、できるだけ国産品を買うようにして、
その中でも、
遺伝子組み換え作物を使ってる食品は買わない。
モンサントの除草剤は使わない。
モンサントの種は買わない。
モンサントを支持するスターバックスには行かない。
(農家にとっては難しいことがあるかもしれませんが)
という行動をとるのです。

ただ、TPP等で内容表示されなくなると判別できなくなって困りますから、それには抵抗の意思を示し、
ニール・ヤングを買わなくても、心の中で彼を応援しましょう。

さて、プロテクトソングには情報を広く伝える、問題について考えさせる力があるので、啓蒙活動としては有効だと思っています。
でも、それによって怒りを覚えるのではなく、冷静に現状を把握し、望む現実を思い描きましょう。方法は天にお任せです。なるようにしかなりませんしね。


まずは反原発ソング 

タイマーズ(忌野清志郎のバンド)の当初発売禁止になったアルバム「カヴァーズ」から
「ラブミーテンダー」「サマータイムブルース」
https://www.youtube.com/watch?v=qJsLo8TAL0E
ライブなので、より直接的な歌詞を自由に歌ってますが、「電力は余ってる」「原子力は危険だ」「やつらには守れねぇ」と清志郎の言ってたとおりの現状になってしまいました。

佐野元春(オリジナルアルバム未収録。ギターはバービーボーイズのいまみちともたか)
「警告どおり計画どおり」
https://www.youtube.com/watch?v=Mj0uCpl4Xa8

ブルーハーツの自主制作シングル(所属レコード会社は出させなかった)
「チェルノブイリ」
https://www.youtube.com/watch?v=BGL89yXQ0Jo

斉藤和義が「ずっと好きだったんだぜ」をセルフカバーで替え歌にしてネット公開
「ずっと嘘だったんだぜ」
https://www.youtube.com/watch?v=VBcRxqlpDc0



反アパルトヘイトソング(まだ南アが政策を継続していた頃)

ブルース・スプリングスティーンのE・ストリートバンドのギタリストの呼びかけで集まった
Artists United Against Apartheidによる
「サンシティ」
https://www.youtube.com/watch?v=aopKk56jM-I

(サンシティとは、ヨハネスブルグ近郊の白人用リゾート。そんなとこでは演奏しないと歌った。参加ミュージシャンは、リンゴ・スター、ボノ、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン、Run-D.M.C.、パット・ベネター、ピーター・ガブリエル、ホール&オーツ、ルー・リード、ジャクソン・ブラウン、ピート・タウンゼントなど49組に及び、MTVにも出演しています)



反戦ソング

ボスことブルース・スプリングスティーンの
「ウォー」
https://www.youtube.com/watch?v=mn91L9goKfQ

オリジナルはTemptationsで、Edwin Starr が70年にカバーして全米3週連続1位(ベトナム戦争の時代です)

ライブで歌う前にボスはこう語っています。

もしみんなが60年代に育っていたら
みんなの友だちが巻き込まれる戦争のことを毎晩テレビで見ていたかな
今夜は、この曲を若いみんなにプレイしたいんだ
みんなが10代だったら
俺や友だちが17や18歳の頃は
俺たちが感じているいろいろなことを考える機会がなかったんだ
で、次はみんなが狙われるよ
だからみんなは自分がしたいことについていろいろなことを知っていた方がいいんだ
この1985年にリーダーや他のことを盲目的に信じると殺されてしまうよ
俺が今ここで話していることは、

「War!」


以上ですが、
とにかく、音楽には力があります。アパルトヘイトが無くなったのにも影響してると思います。
ニール・ヤングの声が世界中の人々に届きますように。