自分の自己評価が低いと知ったのは20年ほど前、転職するための面接時です。

学歴も部活の成績も悪くないのに、自己診断テストでそう出ていたようで、面接官から言われました。

キリスト教の影響で自己卑下や自己否定が強かったのかもしれませんし、体を壊して弱っていたので自信がなくなっていたのかもしれません。

5,6年前にスピリチュアルなことを学び始め、そういったことは少しずつ減っていったつもりでしたが、まだまだ残ってたようです。

自己評価が低いということは、自分を愛していない、大切にしてない、とも言えます。

自分の抱えている思いは現実となって目の前に現れてきます。

与えるものが受け取るものとよく言われますが、与えるのは他人に対してだけの話ではなかったのです。

よく考えたら、根本的には自分も他人も区別はないんですから、自分を愛していないのは他人を愛していないことと同じで、他人から自分が愛されないことに繋がります。

また、自分は受け取るに値しない人間だと思っていたら、せっかく他人に与えても受け取れなくなります。


実際今日も仕事して、お客さんから駐車場代としてお金を差し出されたのに、「個人で支払ってるわけではないので」と断る始末。
「ありがとうございます」と素直に受け取ればいいのに。

いや、今まで他で「お茶でも飲んで」とか言われたらありがたく受け取ってたんですが、駐車場代と言われたので、会社で精算するし、と思ったら不正してるような気がしちゃったんです。
馬鹿ですね。


一事が万事ですから、他人からの評価についても同じです。


以前は「若くなったね」と言われることがたまにありましたが、

「いやいや」と素直に「ありがとう」と言えませんでした。

自分がそう思っていないから、せっかくそう言われてもつい反射的にそう返してしまうのです。

結果ますます老けてしまうので、最近はもう言われもしなくなりました。


ノンスタイルの井上みたいに、別にハンサムでもなくても、俺ってカッコイイ、とか思っているのは実はいいことです。ナルシストにまでなると気持ち悪いですが、自己評価が低いより高い方がポジティブです。
彼は悪口言われても全ていい風にとらえて返しますからね。大したものです。

よく考えたら自分の主観ですから、他人から見てどうだろうと、そんなことを気にしなくていいんです。
他人や過去の自分と比較しなくていいんです。
そんなこととは関係なく、現状の自分を受け入れて愛してあげることはできるのです。

もしも自分が百円しか持っていなくても、自分は金持ちだって思うことはできるのです。

できないのは基準が自分や今じゃなく、他人や外や過去や未来にあるから。


(ちなみに、自己評価が低いのは謙虚とはちょっと違います。謙虚な心は大事です。プライドが高いと成長しませんし、転落の一番の原因となるようですから)


ただ、他人からの評価は関係ないとはいっても、褒められたら嬉しいです。それをそのまま受け入れたらいいのです。

もう中年のしがないオヤジで、家族からはダメ出しのオンパレードですが、そんな私を
「カッコイイ」、「笑顔がいい」、「声がいい」、「いい人だ」、「優しい」、「真面目だ」、「穏やかで癒される」、「会うのが楽しみ」、「読むのが楽しみ」
とか言ってくれる友人達がいたことを思い出しました。

こうしてみるとみんな優しいですね。ありがたいです。

よく考えたら、もし、自分が声帯だったとして、自分の声嫌いとか言われたら悲しいですよね。それも自分から。
老けたとか、しわが、髪が、まぶたが、とか残念そうに言われたら、顔だってかわいそうですよね。
他のこともそうですが、自分くらいは自分の味方になってあげなきゃって思いました。

無い物ねだりせずに、自分にあるものをもっと評価して褒めてあげなきゃいけませんね。


もちろん、家族だって私のためにダメ出ししてくれてるのですからありがたいです。そこも受け入れますが、自己否定はしないようにします。

自分を褒めることができない人は他人も褒められません。家族だって褒められなくなりますからね。

心の中で評価していても、なかなか面と向かって人を褒められないですが、みなさんのように人を褒めていい気持ちにさせられるよう、まず自分をほめて自己評価を高めようと思います。


まぁここで言ってる自己というのは自我のことですから、借り物の肉体に宿ってる性格のようなもので、単なる今の生での役割でしかなく、本質的なものではないので、それに対して深刻になる必要はないんでしょうが、せっかくならこの世を楽しく生きた方がいいですからね。

自分には全ての良きことを受け取る価値がある、準備ができている、ということを自分に言い聞かせて、自分も他人も褒めて楽しい人生にしていくことにします。
でもやらなきゃいけないとか思わず、無理せず、まずは鏡の中の自分をほめる練習をしようと思います。
もちろん、誰もいない場所で。