『黄色い家』川上未映子



こわい。ホント、こわいのですよ。

自分が絡め取られそうになって。


優しくて弱い人たちを

なんとも思わずに搾取する人たち

花のお母さん

黄美子さん、映水さん

誰もが痛々しくて切ない


自分の居場所があることが

こんなにも大きな安心をもたらすのかと

我にかえって思う。


いつでも外に行ける

どこにだって行ける

身一つでなんとかできるって

若い頃は思ってたけど

もうそんな歳でもないんだなって

そしてやっぱり、ちょっと怖くなったのでした。