「マリウポリ 7日間の記録」という
ドキュメンタリー映画の試写会に行きました。
辛い映画でした。
リトアニア人の監督は、現地で親ロシア分離派に
拘束され、殺害されました。
助監督だったフィアンセが、
撮影済みの素材と監督の遺体を祖国へ連れ帰り
制作チームが完成させた作品です。
映画は淡々と日常を映し続けます。
絶え間なく響く砲撃の音と遠くに見える煙
教会の地下に避難した人たちは
どこにも行く場所なんてないのに。
何もかもが不自由な生活でも
人々は会話し、祈りを捧げ、
子どもをあやして、食事を作る。
傍観者でしかないわたしたちは、
彼らのために
そして、戦争を終わらせるために
いったい何ができるのだろう。
スクリーンの中で、
瓦礫の屑をほうきで掃除するシーンでは
遠く離れたウクライナのリアルが
すぐそばにあるように感じました。
映画を見終わって外に出たら
眩しい渋谷のネオン
平和であることが申し訳ないとさえ思える。