私が生まれたのは田舎。
バスは
1時間に1回くるかも?
駅から自宅まで
タクシーに乗ると1万円。
電車も
1時間に1本あるかな?
高校まで
片道15キロのチャリ通
19時過ぎたら
電車もバスもタクシーもない
電車で遊びに行って、帰りが大雪。父親も仕事中だったので軽い気持ちでタクシーで帰る事にした。
住所を行った瞬間、運転手が外に出て「誰か行ける?」と運転手が他社タクシー会社と相談が始まる。挙げ句、他の場所から運転手が召還される。
女子高生だった私は言う
「あの…ダメなら歩きますんで。2~3時間あれば着くので」
首をブンブン横に振る大人。
「何とかするから!」
迷惑かけてゴメンな
18時過ぎるとツルツルテカテカ、暗い道で技術や土地勘がない人は、遭難や田んぼに突っ込むなどの危険地域。
免許取ったら、雪道に喜んでフルブレーキで滑って遊ぶのを覚えた
22時すぎの帰宅
バイト帰りチャリで真っ暗夜道を、鼻歌でルンルンで帰る。誰も通らないので自由だ。
前方から人の気配を感じる…
ん?いっぱい?なんだ?
(夜道は危険なので気配に敏感になる。動物ならいい。問題は人。草むらや車に連れ込まれる訳にはいかない)
ビビりながらチャリを進める。
暗闇から複数のライトが動く。
近付くにつれ…20人!?の人影。
座ってる…??これは勝てない!と開き直って通りすぎてみる。
「こんばんわ~」×20人
「気を付けてね~」×5人
そこにいたのは自衛隊。
近くに駐屯地があった。
山籠り帰りの様で休憩中。
迷彩服に顔も黒い、帽子には葉っぱが付き、装備品がカチャカチャしている。
疲れた顔でうなだれていた。
ツラい演習だっただろう
でも女子高生がチャリで近くを通ったら、挨拶してくれる自衛隊すげー!となった。
無駄にビビってごめんなさい
お互い「マジか」と思ったはずだろう。疲れてるのに挨拶する精神に尊敬を抱いたのは言うまでもない
その後、
荷台に乗る自衛隊を見かけたら手を振る女子高生が出来上がったw
田舎は本当に面白い