ロックバルーンは99 | Laurie's notes~まったく体育会系でない人間のトレーニング記録

Laurie's notes~まったく体育会系でない人間のトレーニング記録

ダンス系、格闘技系、筋トレ系、調整系、そんな雑食フィットネスジャンキーのジムばか日誌です。
スタジオプログラム、トレーニング記録中心に綴ります。たまーに音楽と。

MOSSA新曲シーズン、もっぱら私はGroup Power, Group Fightの2つを受けるのみですが
 
動きとともに、気になるのが使用曲です。
 
直前のJAN19, OCT18のGroup Powerには、私の現在最もお気に入りのバンド、The Scriptのナンバーが入ったので、かなり(個人的に)盛り上がりました。2シーズン連続とは!
 
さすがに3シーズン連続使われるという贔屓は残念ながらありませんでしたが
 
今回、Group Fightの方にびっくりの選曲が入りました。
 
"99 Red Balloons" / Goldfinger
 
えーこの曲!ま確かに、テンポよくて、super boxトラックには持ってこいだと思います。
 
99個の風船が地平線の彼方に現れたら、敵の襲来と間違えて大戦争が起きて大カオス…
終わってみたら残るものは何もなく、風船がひとつ落ちてたよ
 
みたいな戦争を小ばかにした描写は、コミカルながら一応反戦歌と言われています。
 
実はオリジナルはとても古い(、とは言いたくないが)、1980年代前半のもので、「西」ベルリン出身のバンド、Nena(ネーナ・ボーカリストの名前でもある)によるものです。
 
英語バージョンもありますが、ドイツ語の方が大ヒットし、全米2位、しばらくヒットチャートを賑わせました。来日もしてます。
ちなみに、ドイツ語で風船を意味する "Luftballons"が英語版では語呂合わせか、"red balloons"と訳されていますが、オリジナルには赤とは一言も言っていません。
日本では、この記事のタイトルにつけた、「ロックバルーンは99」。ロックバルーンて一体何。
 

 

 

 

99 Luftballons(ドイツ語オリジナルバージョン)

 

 

 
PVを観てもらうとわかりますが、ちょっとカッコよいお姉ちゃんが男性メンバーを従えて歌ってる、という絵柄。
最後の方は戦争イメージを演出しようとしたのか、かなりの火薬とスモークを使ってます。CGなんて時代じゃなかったから、本物の爆発なわけで、バンド本人たちもひびっちゃってる映像がそのまま。(一発撮りだろうから、本番になって想定外の爆音爆風だったのでは)
 
「西」ベルリン出身、ということからもわかる通り、当時は東西ドイツに分かれていて、東独エリア内にあったベルリンは、「壁」によって隔てられていた「西」の飛び地地帯でした。
今や歴史上の話ですね…
 
自分は当時まだ生まれていませんでした、
などという見え透いたウソは言いたいけれど言いません(^^;
 
その頃ドイツ語を学習し始めていた私にとり、この曲とネーナはまさに彗星のごとく現れたスターでした。なにしろマイナーなドイツ語の、数少ない世界的ヒット曲ですから…。まあ別にそれですごく勉強に使ったって訳でもないけど…アルバムも買ってしまった(レコードっすよ!・笑)…探せばまだどこかにあると思います(笑) 
 
99個の風船に対してUFOの襲来だ!と攻撃を始める将軍と軍隊、99機の戦闘機、99人の大臣、99年も続いた意味のない戦争…
 
とテンポ良く寓話のように歌われていきます。
 
「なんかつまんないもの(ただの99個の風船)のために、こういう物事って始まるのよね」、と言うのが決めの言葉のようです。
 
当時は「戦争」と言えば東西の緊張(中東もあったことはあったけど)、日本には関係ないどこか遠いところのものでした。
 
21世紀も始まって20年が経とうとしている現在、その様相も随分と変わりました。世界中どこでテロが起きてもおかしくないし。
今にしてみると、この歌もどこか呑気というか余裕があって、今だったらこんな歌は出てこないだろうなあ。
 
あまりにも懐かしくて、Fightとまったく関係ないことを長々とまた書いてしまいました。
 
☆☆☆☆☆
 
と、今回のGroup Fight、Apr19のSuper Boxでパンチ連打をやりながら、こんなことを思い出す人はほぼ皆無だよね、と思っていたら
 
↑↑オリジナルヒットの時代にはまだ生まれてなかった、空手ウエスタンガールIRが、45分レッスンの全8曲のうち、この"99 Red Balloons"についてだけ、
 
「99個の風船が飛んでたら、訳がわからんものだって攻撃始まり戦争が起こったんやー‼不思議な歌やろー!」
 
と曲の説明が入り、私は本当にびっくり!(ウエスタン語はいい加減なのでごめんなさい)
興味持つ(持ってくれる)人がちゃんといるんだ!!
 
しかも空手ウエスタンガールは、オリジナルがドイツ語ということもちゃんとご存知でした。
訳わかんないながらもなにか人の興味を引く、不思議な引力があるのですかねこの曲は?
 
★★★★★
 
そしてこの曲と並び、というかこの曲よりもさらに驚きの選曲が!
 
Muay Thai 2の ”Scarborough Fair / Timmy Trumpet & TNT” 。
 
実際のGF Apr19を受ける前にトラックリストを見ていたので、「あっスカボローフェアが入るんだ、楽しみ!」と頭の中にはあったのですが、レッスン通してやっても、どこにスカボローフェアが出てきたのかさっぱりわからず・・・2-3回が過ぎました。
 
もう一度8曲目であることを確認し意識して受けてみたら、やっとわかった!おそろしい原曲の破壊行為、いえアレンジ力!
このScarborough Fair / Timmy Trumpet & TNTバージョンをYouTubeフルで観てみたら、中盤部分にはちゃんと歌詞つきの歌も入っているので一応あの曲だということはわかります。Group Fightでは、前半のほぼ原曲とは関係ないイントロ部分と、歌詞部分を飛ばした後半部分でつまんでいるので、まったくわからなかった!
 

 

 

 
あのイギリス民謡がこうなる・・・・・
 
ちなみに私、この歌でもっとも有名な、サイモンとガーファンクルの Scarborough Fair / Canticle 、子どものころ、一番好きな歌だったんです。今でも最も好きな歌5曲には入る。
 
今回自分バナシ多くてすみません(^^;) いろいろ個人的にヒットする部分が多くて嬉しくて。