きょうはケーキの日。
というかお祝いと祈りの日で
あるのだが、日本ではケーキ
を食する日のようになってし
まっている。
クリスマスにはケーキで、年
末は仏教坊主の鳴らす金、い
や鐘の音を聞き、正月には神
社に参拝する。まったく宗教
心をホントに持っていないの
が日本人だ。仏教仏教言いな
がら外国語の意味不明な呪文
をありがたがって聴いて徳を
授かったかのような勘違いを
する。偶像を崇拝しながら。

ケーキで思い出すのは中2の
時の英語の教科書で出て来た
一文だ。

There was a little boy in a small
country in the East. His mother
worked day after day.
In the morning, she baked cakes.
In the afternoon, she stayed in
the park with the cakes.
In the evening, she was back
home with some coins.
One day she was sick in bed.
 She handed a box to her boy.
 “There are one hundred cakes
 in this box. Go to the park with
 these cakes and sell them all.
 Now, listen. There are many
 people in the park. Some of
 them are bad people. Come
 back early.”

記憶というのは結構残るも
ので、私は指定の教科書を
音読するカセットテープ学
習セットを持っていて、ヒ
ヤリングは中1の時から耳
で覚えた。カセットテープ
が出始めの頃(笑
この小編のセンテンスでは
アメリカのニュースアナウ
ンサーのような喋り方の男
性の声だった。報道番組調
に話す。
私の中2は1974年。
もう50年以上昔になる。
今でもこの教科書小編の文
章の一部は覚えていてソラ
で言える。音楽の歌詞を覚
えているのと同じ感覚で。
字面の文章ではなく、音で
覚えると英語は解りやすい。
黒船の人はペリーさんでは
なくペルリさん、のように(笑

ジョン万次郎が書いた翻訳
辞書などは、原音に近い表
記で記載されている。
日本語表記の英文というの
はかなり原音から外れてい
るものが多すぎる。
メインストリィトであるの
に日本語ではメーンストリ
ートとか。
その手の邦式改変で最近定
着しているのが fast をファ
ストと記載してバストのよ
うな語調で言う日本語英語
だ。これはつい10数年前ま

ではファーストと記載して
いた。first との区別をつけ
るためにファスト記述が拡
散されたのだろうが、fast
をファストとは発音しない。
 fast draw はファーストド
ロウでありファストドロー
ではない。fast food もそう。
fast の発音記号は【fǽst|fɑ́ːst】
であるのでファストはかな
り原音から離れている。
fast の新表記ファストにつ
いては、私は日本語英文表
記法の退化だと思う。
退化というか邦式純化ごり
押しの国粋主義化風味の貫
徹という時代の流れの象徴
のようにも思える。
言葉に見られる社会的流れ
は、言葉から危険度を察知
できるかどうかによってソ
ーシャルセンサーが働く人
かそうでないかが分かれる
と思える。

cake はカタカナで書くとケ
ーキだが、これは原音ぽく
書くならケィクだ。
発音記号は【kéɪk】になる。


私の埼玉県大宮での中2時代
の教科書の文例。
なんと広島県でも同じ教科書
が使われていた。親戚の家に
行ったら同じ教科書だった(笑