ベンジャミン・ランドウォーカー
は、本日午前6時21分、サヨナラ
しました。
昨夕、急遽東京から新幹線に飛び
乗った娘夫婦とうちの家族に見守
られ旅立ちました。
人間だけでなく遺された猫と犬も
そばを離れません。
ベンベンは幸せな一生だったで
しょう。
2013年2月生まれ。12年と8ヵ月
の生涯でした。
私のマンションの家の前で餓死寸
前だった子猫を高校帰りの娘が見
つけ、すぐに保護しました。
どうにか命をとりとめてからは、
どんどん育ち、猫一倍人懐っこい
性格を露わにして、人が大好きな
猫となりました。
一度、2019年にマンションの部
屋を抜け出して放浪に出た事が
あり、私は友人の協力も得て、
三原市街地1500軒の一軒一軒に
捜索と情報寄せ願いのチラシを
入れました。
その際、三原のFMラジオでも
採り上げられて迷い猫情報をお
寄せくださいと放送され、多く
の三原市民の方々からも目撃情
報も頂きました。
その時には、思わぬすぐ近所の
山あいの戸建て住宅の玄関でう
ずくまっているのを一週間後に
主婦の方にベンは保護されまし
た。

(家出放浪から帰宅直後)


その捜索の時も本当に多くの情
報を多くの方が寄せてくださり
ました。街の人々のご厚意にも
心より感謝いたします。
警察の方々も信じられない程に
親身になって相談受付と情報
キャッチ手配もしてください
ました。
ベンが見つかって帰って来た時
には、情報をお寄せくださった
方々や警察、他にもすべての方
に御礼ご挨拶に伺いました。

その放浪外出の時からも6年間
元気で生きて暮らしてました。
死因は腹部の癌でした。
元々片方の肺がほぼ機能して
おらず、長生きは望めないと
獣医からは告げられていた猫
でしたが、足掛け13年、人と
ともに楽し気に過ごしてくれ
ました。
家族に幸せを運んできてくれ
た家族の黒猫でした。
他の猫、犬ともとても仲良し
でした。
多くの大切な事を人間に教え
てくれた猫でもありました。


ひょうきんで






















よいこでした。
得意技は誰にでも人へのスリ
スリと、トイレ終了の時には
人に声で知らせる事と、「ごは
んくださいな」と声と仕草で
知らせる事。

(まだ子猫の頃)

あと、外の景色とテレビを
観るのが好きだった。


ほんの3日前までは飛び跳ね
て元気でしたが、突然10月
2日より容体がすぐれず、一
気に弱って、最期は10時間
程虫の息で死にました。
虫の息の中、最期の力を振
り絞ったのか、猫ベッドか
ら這い出て、朦朧となりな
がらも私の膝元に顔をくっ
つけるようにしていました。
獣医によると「猫は自分の
病を隠す生き物」との事で
したが、思いのほか、癌の
進行は早かったようです。
家の前で死にかけていたの
を救い出してから12年超。
よく一緒に楽しく暮らして
くれたと、ベンベンに対し
ても感謝の気持ちで一杯で
す。
娘も娘婿もまるで試合後の
ボクサーのように目を泣き
腫らしていますが、私の子
らもこの猫の子と一緒に過
ごせた日々を重く受け止め
ているかと思います。

ベンよ、あちらの世界でま
た会いましょう。
これまでお気遣い頂いた多
くの三原市民の方々、友人
知人たちにも、この場を借
りて厚く御礼申し上げます。
峠の走り屋の人まで気遣っ
て、ベンベンの放浪外出の
時には猫探しに気を回して
くれてました。また、三原
の城町や館町、本町のお店
の方々も店内に迷い猫のチ
ラシを貼ってくれていまし
た。
皆さま、本当にありがとう
ございました。
ベン太郎は幸せでした。


(2025.9.15時点 バリバリに元気)

バイバイ、ベンベン。またね。


(16:00 追記)
葬儀、火葬が終わりました。
標本のような綺麗な骨でした。
お骨はうちに、分骨は娘が東
京に持って帰ります。

今、もう一匹の妹分の保護猫
のココアは、ベンベンがくる
まっていたベッドの毛布の中
に入って出てきません。
ベンベンは犬とも猫とも人間
ともとても仲良しでした。