頸輪。 | 弾痕ケロイド

頸輪。

ドン。

爆音で目が覚めた。
深い眠りについていたけれど、音だけのせいじゃなく、其は振動というには生易しい位の響きだ。
僕はしゃがみこみ、寄りかかって寝ていたシンクに捕まり、なんとか体を起こした。
どうやら、音は僕のいるキッチンの直ぐ後ろにある部屋からみたいだった。
その部屋のドアは吹き飛んで、僕から一メートルもない横にあった。
立て付けが悪くて重たく開いていたドアは、歪んで端が綺麗に破れていた。
翌々見れば、その吹き飛んだドアの破片は僕の細い足に深く突き刺さり、気付いてしまえばジワジワと痛みが足をはってきた。
だから立ち上がりずらかったんだな、と妙に納得して、僕はなくなってしまったドアの向こうの炎を見た。
結構気に入っていたんだけどなぁなんて思いながら、窓を覆っていた薄い緑色したカーテンを見る。
そして真ん中から炸裂しているベッドを見て、此処から爆発したんだと思った。
小説家の僕の彼女が暮らしていたこの部屋は、本が沢山あって、床に無造作に原稿用紙なんかが散らかっていたので、燃えやすいのだろう。
炎は楽しそうに、何処か怒りを込めて踊っている。
炎は紙と壁と床を踏みならしながら、僕の所まで足を伸ばし始めていた。

逃げないといけない。
そう思ったけれど、傷付いてしまった足と鎖が邪魔をしていて、僕には何も出来そうにもなかった。
鎖の長さは僕の身長を二倍して(178センチだ)ちょっと余る位しかない。
だから、トイレも行けるし水も飲めるけれど、それ以上の事は出来ない。



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書くのが嫌になってしまったので続きはそのうち。