なんだろうこれ。 | 弾痕ケロイド

なんだろうこれ。


「若。」



目覚めると、傍らに吠次が座り待っている。
背筋を伸ばし、壁から10㎝程背を離した所で静かに正座をしていた。
視線は一点、目の前にある机の脚を見て片時も逸らさない。
黒いスーツを身に纏って、その様は眺めていて心地の良いものだ。
吠次は私が起きるたのを確認すると、静かに「お早う御座います。若。」と言って今度は私に視線を合わせた。
白いシーツから気怠い躰を離れさせると、吠次がスーツを持ち静かに此方へ来て言う。
「若。どうぞ。」
寝て皺の出来たシャツの上からスーツを羽織ると、机の上から煙草を取る。
すかさず吠次が火を近づけた。
深く煙を吸い込み、吐き出す。
白い煙は吠次の躰の脇をすり抜けて部屋にとけた。



「吠次。その若というのをどうにか出来ないのか。」
部屋で遅い朝食を取る間も、吠次は壁から10㎝の位置で立って待っていた。
左手には刀が握られており、黒い鞘は部屋の間接照明によって暗く蠢いている。
「若は、私にとって若以外の何者でも御座いません。若。」
吠次は、まだ幼い。
今年成人を迎えたばかりだと聞いた。




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ちょっと遊びで書いてしまった。
寝ます。おやすみなさい。