50歳の決断

明日、子宮全摘出の手術を受けるために入院します。

 

初めての全身麻酔。

不安と緊張で今夜は眠れそうにない

 

私のお腹には子宮筋腫があります。

多発性で、数センチのものから10センチ越えの大物までゴロゴロと。

 

一時、子宮はおへその上まで大きくなったそうでビビるわ

 

25年間付き合ってきた筋腫とお別れすることになった経緯

眠れそうもないし

入院から手術そして退院、その後の生活を書いていきたいと思います

 

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25歳で結婚し、妊娠を望むもなかなか恵まれず

検査したところ筋腫が見つかりました。

 

でもまだ小さいし、積極的に治療するほどでもないということで

経過観察で自然妊娠を待つことになり

 

幸いにも5年後に妊娠し、赤ちゃんを授かりました。

 

赤ちゃんはお腹の中で元気に育ち、会える日が待ち遠しくてワクワク!

が、育ったのは赤ちゃんだけじゃなかった!

 

妊娠でホルモンが活発になったのか、

筋腫もぐんぐん大きくなりました。

 

そして、その重みで子宮口が開いてきてしまい

早産の危険があったので入院することに

 

その後、子宮口を縛る手術をして

そのまましばらく入院

 

結局、出産までの数ヶ月は入退院の繰り返しでした。

 

マタニティヨガやマタニティスイミングに挑戦してみたかったし、

忙しい仕事もペースダウンしたので、夫と旅行にもいきたかったのに。

 

安定期のはずなのに1ヶ月入院なんてこともあり、

元気な妊婦さんが羨ましくて

泣いたり夫に八つ当たりしたり。

 

あんなに欲しかった赤ちゃんがお腹にいて、

赤ちゃんを安全に産むことが一番大事ってわかってたんですけどね。

 

なるべく横になったままで、起き上がらないように

と言われていて

ストレスがピークに達していたんだと思う

 

そんな妊娠生活でしたが、なんとか臨月までお腹の中で育てることができて

無事に帝王切開で出産しました。

 

帝王切開で赤ちゃんが生まれた後に

お腹も開いていることだし、と

筋腫切除の手術もしてもらいました。

 

局部麻酔だったので、お腹が開いている状態なのに

先生や看護師さんと言葉を交わしていたのが不思議でした。

 

大きくなった筋腫は、一番大きなものが大人の男性の拳よりも大きく

摘出したものを見せてもらった夫や家族はのけぞった!と聞いてたけど

後から写真を見た私もびっくり!

 

こんなに大きなものがお腹に??

 

「筋腫はたくさんあって小さいものは取りきれなかったから

今後も経過観察するように」

とのことで

それから年に一回は検査していました。

 

しばらくは大きさも変わらず、

このまま閉経まで温存かな、なんて言っていたのですが

 

出産から10数年後、40歳を過ぎたあたりから

じわじわと少しずつ大きくなってきて嫌な予感が

 

そして、45歳の頃には生理がどんどん重くなりました。

 

若い頃から生理が重いほうで

経血の量も多く、レバー状の塊も毎回あって憂鬱

 

それが最近では何日も続き、一気にドバッと出るので

自宅の椅子や車のシートを汚してしまうことも

 

何年生理と付き合ってんのよ!

と自分にツッコミを入れたくなる

 

毎回3〜4日目までは40センチのナプキンを使用していました。

 

かかりつけのドクターにも、検査のたびに

「手術も検討してください」

と言われたけど

 

帝王切開の辛さを忘れることができず、

数年後に閉経することを祈る日々。

 

とはいえ、太っていることを差し引いても

明らかにお腹が不自然に大きくなり

上から触ると形がわかるほどの存在感。

 

筋腫が当たって痛いのでうつ伏せ寝はできません。

 

そのうえ貧血もひどくなり、いろいろと薬を処方されてもどれも合わず

点滴で治療を受けていました。

 

観劇が趣味なのに、生理になると座席を汚すのが心配で集中できない

遠征旅行にも行きたいけど、オムツのようなナプキンをたくさん持って移動なんて、考えただけでうんざり(数回やった)

 

着物を着たくて準備していても、

そんな時に限って予定日を無視してくる生理で泣く泣く断念したり

 

温泉やスーパー銭湯を諦めたり・・・

 

体調不良の他にもしんどいことはたくさんありました。

 

「手術」の文字が頭をよぎりつつも

 

「ここまで避けてきたんだし

50歳だし

もう閉経するでしょ」

 

と思っていたら、

 

血液検査でなんと

ホルモンはまだまだ活発な数値で、閉経はまだまだ先になりそう

 

との悲報が!

本当に悲報でしたよ

 

思えば、母も60歳近くまで生理があったというし

こういうのも遺伝するの?

 

と、お医者さんや周りに相談して

 

去年の秋、子宮を摘出することに決めました。

 

私は夫と息子との三人暮らし。

 

筋腫と子宮をシェアしながらも無事に元気に生まれてきてくれた息子も

今じゃ立派な大学生

このあいだ成人したことだし、

 

私が入院して家を留守にしても心配ない。

 

小学校から12年間作り続けたお弁当から解放されたことにも

背中を押されたかな。

 

去年家族の一員にとして迎えた1歳ちょっとのねこのことが心配だけど

後期の試験が終わった息子に甘えん坊のねこのことを任せよう

 

長年お世話になっている担当医に「手術します」と伝えて

大きな病院を紹介してもらって

 

初診から約4ヶ月

 

明日入院します

日付が変わってもう今日か

 

行ってまいります!