妊娠初期における深部静脈血栓症の症例2(転院まで) | つるのブログ

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ウィリアムズ症候群の長男や自閉症の次男の事、それと子ども達にに野菜を食べさせるために始めた家庭菜園について書いていきます。

 受け入れ先探しは、難航すると思われたが、案外あっさりと見つかりました。


 受け入れ先は、前年より、総合周産期母子医療センターに指定された岡山医療センターでした。


 総合周産期母子医療センターなので、ハイリスク妊婦の受け入れもでき、NICUもあると言う条件の上に、心臓血管外科の先生が、血栓症の妊婦を見たことがある事で、話がまとまりました。


 そして、何より、自宅から20キロ離れているものの、道一本で来れる最寄りの総合病院なんですよね。



 しかし、産科が満床なのと、急性期は動かない方が良いとの判断のもと、そのまま入院した病院に残り、初期治療を続けることになりました。


 血栓溶解剤の点滴ウロキナーゼは再開、抗凝固薬のワーファリンは中止して、代替えとしてヘパリン注射を1日2回、12時間ごとに打つっと言う治療方針が出されました。


 これだけでも、薬価10円ぐらいのワーファリンと1本千円以上するヘパリン注射、自分で飲めば良いワーファリンと看護師に打ってもらわないといけないヘパリン、緊急時にはビタミンKを処方して効果を弱める事が出来るワーファリンと時間経過を待つしかないヘパリンとでは、随分と難易度が上がったのですね。


 そして、今も履くことを余儀なくされている、弾性ストッキングもこのタイミングから履くことになりました。


 


 突然の入院で、戸惑いは隠せませんでしたが、それは病院にとっても同じようでした。


 地元で一番大きい町民病院っと言えども、車で30分も走れば大きい病院がいくつもある県庁所在地って立地条件だけに、通常入院しているのは、隣の敬老園で体調を崩したお年寄りが入院しているのがほとんどって病院でした。


 その産科も無い病院に妊婦が入院する事態になって、運営側も頭を悩ませたのでしょう、僕がコンビニ弁当を持って様子を見に行った時に、嫁さんは入院食のうな重を食べていました。


 今までに、そんな豪勢な入院食は見たことが無いですね。


 毎日栄養士が献立の希望を聞きに来ていたみたいだし、頻繁に看護師さんは様子を見に来てくれてて、無事に何事も無く最初の1週間が経過。


 いよいよ、受け入れ先の病院の専門科で、血栓の評価を受ける日になりました。




 受診する科は、心臓血管外科。


 聞き慣れない名前の科ですが、この前後2年の間に別の病院も含めて身内が5人もお世話になっているんですよね。


 で、血栓の評価は、やはり、飛ぶ危険の大きい状態で残っているとのことで、入院しての管理が必要の判断でした。


 これ以上の検査は、胎児への影響から、産科の診察を待ってするのが良いとの判断で、エコーでの検査に留まりました。


 産科の受診は後日の予定なので、そのまま元の病院へ。





 そして、2日後に再び岡山医療センターへ、今度は産科のエコーにて妊娠が確認されました。


 これで、妊娠も確実となったので、この日は入院の手続きをして帰り、翌日転院することになりました。




 次回へ続く。