朝、急いで紅茶を淹れる
うまくいれられなかった紅茶を
急いで飲むから
いつも火傷する
さくらを嗅いでから家を出ることを
いつも忘れずに
こんな通学前の朝も
あと一回
もう戻れないから
離さないように生きる
読んでいる本が
スキャンされていくように
車窓からの光が流れていた
高校の頃毎朝通った
裏道沿いにある家にいた
アフガンハウンドのように
お母さんに抱かれながら
一点を見つめる赤子のように
何もかも見透かされている気分
あるいは言葉を交わさない
あなたとの空間のように
どんより曇った空の向こうにも
大好きな太陽が輝いていること
星のみえない都会の空の向こうにも
数えきれない星の屑が輝いていること
忘れないように
忘れないようにする
この国ではもう
通じなくなったことを
私は死ぬまで言っていたい
とても悲しいけれど
ずっと
