咆哮のようなあくびをひとつ
ルーズリーフに書かれた
たくさんの言葉たちの上に
コンタクトレンズを投げる
空腹を我慢して布団に潜り込んだ
この瞬間
加湿器をつけると
年末から聞き覚えのある
「お手入れ」の警告音
それを他人事のように目を閉じた
この瞬間
レコーディング二日目が終わった
ドラムとベース録りを
他人事のように聴いて
やみくもにギターを弾く
何処からともなく
高ぶる気持ちの中で
声を吹き込んだ
あの瞬間
ソファにもたれ
目を閉じて
完成した二曲を聴く
思わず口元が緩んだ
あの瞬間
この瞬間、あの瞬間のために
生まれてきたのかもしれない
あなたは
いまのあなたは
どの瞬間のために
生まれてきた?


