軽トラックが
前方をのそのそと
時速15km程で
走っている
右折レーンで
追い越し
運転席をみると
昔働いていた
スケート場の地主さんだった
いつも大きな声で
なにを話しているのか
わからなかった
腰が大きく曲がった
おじいちゃん
いつも着ている服に
枯れた葉っぱが付いていたのが
なんだか愛おしかった
今日も
生きているんだ
どこか
心があたたかくなった
わたしだけの
贅沢な感情
子羊が鳴いている
狭い踏切を越えると
トンネルがある
あくまでも
私の想像になるけれど
「ハードボイルドワンダーランド」
のような匂いがする
とてもいい匂いとは言えない
下水道をくぐるように
それを抜ける
坂道を
大きくカーブ
すると
対向車にぶつかりそうになる
あなたは平気でも
わたしは違うのよ
ふん
堀江の公園で
蝉の抜け殻を見つけた
地元の山では
もう蝉が鳴いている
雨があがれば
きっと夏
エディット・ピアフを聴きながら
鶴橋のキムチと
黄身を入れた
特製納豆を
じっくり時間をかけて食べる
28日はニワトリの日?
ケンタッキーも忘れずにね
わたしにとっての
とても贅沢な時間
年を重ねても
こんな贅沢を
毎日していたい
パダン
パダン
パダン
わたしはそんな毎日を
抱き続けていたい

