さて、今日はジャカルタのインター事情のお話の3回目です。

 

前回「子供をインターに通わせればあっという間に英語ができるようになるだろう」と思ったら大間違いだ、ということを書きましたね。

 

今回は私が色々見てきた経験から、年齢別のインターでの生活の順応の一般的な傾向について書いてみます。

ただし、これはあくまでも私の個人的な意見ですので、鵜呑みにしないで参考程度に読んでいただければ幸いです。

 

①未就学児(=幼稚園生)

不安感の強いお子さんは苦労するという話を聞きますが、やはり小さいうちに入る場合は英語の世界に慣れるのが早いですウインク

この時期のお子さんに特に共通して言えることは、インターにしばらく通うと「発音がネイティブ並みにきれい」「家でも英語をしゃべるようになる」ということでしょうか。

 

また、この年齢のお子さんは幼稚園から帰った後にクラスのお友達と遊ぶいわゆるplaydate(プレーデート)を楽しむと、より英語の上達が早いと言われています。そのためママも頑張って学校で外国人のママ友を作ってお互い誘い合うようになれるのが理想です。

ただ、お子さんが遊ぶことを望まないのに無理に遊ばせるのは避けた方がいいでしょう。

 

残念なことは、この年齢のお子さんはこの時代に海外で過ごしいくら英語がペラペラになったとしても、帰国するとあっという間に忘れてしまうという危険性が高いことです。ですから、お子さんに英語保持を望むのであれば、帰国後も英語をしっかり習わせたり英語に触れる時間を作ったりする必要があるでしょう。

 

②小学校低学年

この年齢ですとまだまだ言語レベルも高くない上に、子供の偏見もあまりないので学校生活に馴染みやすいでしょうニコニコ

ただし、この年齢でも性格によるところも大きいので親御さんはお子さんの様子をよく見てフォローしてあげることも大事です。

 

この年齢も上記と同じくplaydateをして友達と過ごしたり、徐々にsleepover(お泊り)をし合うようになっていきます。学校の先生もそのように過ごすことを奨励しています。友達と一緒にいることで英語が上達するのが一番の近道だ、とおっしゃります。

 

また、放課後ににAfter school activityと言って、スポーツや音楽、ダンス、手芸など申し込み制の無料・有料の講座があります。これらに入ることも友達を増やしたり、より英語に触れたりするチャンスです。

 

日本だろうが外国だろうが、このくらいの年齢になると意地悪やわがままな子は必ずいます。そんな中、インターの場合は特に嫌なことをされたらきっぱりとNo! と言うか、うまくかわすことが大事です。私の受けた印象ですが、インターの先生は日本の先生ほど生徒をよく見ていないので、何か問題が起きていても気づいていないことが多々あります。ビックリするほど生徒のことを見ていませんアセアセ

 

困ってどうしようもない時は早めに親が担任あるいはカウンセラーの先生に相談することをお勧めします。母親がうまく英語で伝えられない場合は父親に手伝ってもらいましょう。

 

また、この年齢は自分の意志でインターに通っているわけではないので、やはりどうしても母語である日本語がしゃべれる日本人のお友達とベッタリになってしまうお子さんもいます。そのためなかなか英語が上達しないお子さんも出てきます。そのあたりは悩ましいところですが、親はなぜお子さんをインターに入れたのかをきちんと説明して、せめて学校にいる間は日本人以外の子とも過ごすように伝えていくといいと思います。

 

また、お子さんが楽しめていないと感じたら無理に通わせ続ける必要もないと思います。

ジャカルタには日本人学校もあります。お子さんが望むのなら転校も選択肢の一つとして考えてあげるのもアリかと思います。

 

一般的に小学校低学年(3年生まで)のうちに帰国してしまうと、帰国後に入ってくる情報が多すぎてせっかくペラペラになった英語もあっという間に忘れてしまいます。保持のために教室に通わせたり英語の映画を見せたり、色々対策を講じる必要があるでしょう。

 

③小学校高学年~中学生

 

小学校4・5年生ならギリギリ順応できるかと思いますが、小学校6年生以上になると思春期にも差し掛かるうえにインターも小6の8月からミドルスクールに上がりますので、勉強面、人間関係の面でよりハードルが高くなると思いますガーン

 

ミドルスクールの傾向

人種ごとに分かれる傾向が出てくる(みんながみんな、というわけではありませんが)

* ポピュラーグループなるものが形成され、学校の中にカーストのようなものが存在する。

* 英語レベル、学習のレベルも上がり、学校の英語レベルに追い付くのが大変

* 特に女子は英語がしゃべれないと相手にもされない→友達を作るのが大変

* 授業が選択制のため、クラス単位で動くことが少なく、団結や絆は生まれづらく、あくまでも個人主義

 

ミドルスクールは上記のように順応するのがとても大変なので、インターによっては英語ができないお子さんは受け入れてくれないところもあります。受け入れてくれるところでも、英語のフォローをしっかりしてくれるところとそうでないところがあるので、よく調べた方がいいと思います。

 

学校の勉強は何とかついていけるようになったとしても、友達ができない。

そんなことも起こりえます。もちろん、楽しく過ごせるお子さんもいます。やはり、インター生活を楽しめるかどうかはケースバイケースです。

 

ただ、この年齢でインターに通えば、帰国後は英語を忘れることはありません。もちろんあまり使わないと錆びつきはしますが、学校でも英語の授業がありますし、ちょっとまた話せば戻ってきます。苦労して覚えた英語は無駄にならない、という意味では通わせる価値はあると思われます。