〜男性不妊に寄り添うお話〜
「妊活」と聞くと、どうしても女性が頑張るイメージが強いですよね。
でも実は、不妊の原因の約半分は男性側とも言われています。
その中でも代表的なのが 無精子症(むせいししょう) です。
今日は、知っているようで知られていない無精子症について、
少し優しくお話ししたいと思います。
🌱無精子症とは?
射精された精液の中に 精子がいない状態 のことを指します。
検査で精液を確認しても、顕微鏡の中に精子が1つも見えない——
そんな状態が無精子症です。
男性の約1%、不妊の男性の中では約10%〜15%と言われ、
決して珍しいものではありません。
🌿無精子症には2種類あります
✅閉塞性無精子症
精巣では精子が作られているのに、途中の管が詰まって外に出てこないタイプ。
手術で改善したり、精子を採取できる可能性があります。
✅非閉塞性無精子症
そもそも精子がうまく作られていないタイプ。
精巣の状態や原因によって治療や採精の可能性が変わります。
✨原因はさまざま
✔ 生まれつきの精管欠損
✔ ホルモンの問題
✔ 精巣の発育障害
✔ ムンプス(おたふく風邪)の後遺症
✔ 遺伝的要因
✔ ストレスや生活習慣 など
「男性不妊」と聞くと、
自分を責めたり、恥ずかしさを感じる方も多いですが、
原因は本人の努力とは関係ないことも多いのです。
💡診断はどうするの?
まずは 精液検査 が基本。
少なくとも2回以上の検査で精子が確認されない場合に、
無精子症が疑われます。
その後は
🔹ホルモン検査
🔹超音波や精巣サイズの検査
🔹遺伝子検査
🔹精巣内精子採取術(TESE)
などを組み合わせ、タイプや治療可能性を調べていきます。
🌸治療や可能性は?
閉塞性の場合、手術で精子が精路に流れるようになることも。
また、精巣から直接採取して体外受精(ICSI)につなげる方法もあります。
非閉塞性でも、
一部の患者さんは精巣内に少数の精子が存在しており、
そこから採取できるケースもあると言われています。
「無精子症=子どもが絶対にできない」ではありません。
可能性は人それぞれですが、治療や選択肢は確実に広がっています。
🌏一番大切なのは、ひとりで抱え込まないこと
無精子症と診断された男性の多くは
ショック、恥ずかしさ、自尊心の低下…
さまざまな感情に向き合うことになります。
それは、自然なこと。
だからこそ、
パートナーと一緒に話す場所や、専門医を頼ることが大切です。
✔ 男性不妊専門クリニック
✔ カウンセリング
✔ 当事者コミュニティ
✔ 医師や胚培養士さんとの相談
サポートは必ずあります。
✨最後に
無精子症は、決して珍しくないし、
治療の選択肢が増えている分野でもあります。
そして何より、
男性の妊活は“努力でどうにもならない”ことが多いもの。
誰も悪くありません。
自分を責めず、
パートナーと支え合いながら、
情報を集めて選択していけたら——
そんな思いでこの記事を書きました。
どなたかの心が少しでも軽くなりますように🌿