⑦人類はなぜ化粧をするのか⁉最終回編～ヘアーメイクの歴史 #令和も恋しよう✨

人類はなぜ化粧をするのか⁉

この最終テーマでイデオロギーに触れます。

それは、「国」という国家観についての問いですね✨

・国、国境が無い方が良いとお考えの方々もいる

・民族や宗派を問わず、国は国民を護るために国家は存在すべきだと考える方々もいる

との御意見がございます。

私自身は美容家として、どちらの御考えの御客様もおりますし、

目の前の「美」とこれまでこの国で守り継がれて来た「美」について考察しております。

【化粧はアイデンティティのコード】

集団や社会の一員であることやそこでのポジションを示す化粧である。

古代から部族集団には統一的な装いがあり化粧もその一部であった。

アイデンティティの表示とは社会コードの化粧である。

J. Cos. Sci. Soc., 42(1): 27-35 (2018) (jst.go.jp)

例えば、

どんなに時代が変わっても、着物の衿の合わせ方は不変です✨

また、日本人は死に際し、白装束で整え御送りする、という文化も継承されております。

原始時代から始まった化粧が、平安時代を経て「美意識」と変わり、第一次世界大戦時にフランスの従軍看護師が髪を切って兵士の看護にあたった事から「髪を短く切る」と言う女性の価値観の変貌。

大正から昭和へ、断髪姿の「モガ」登場 | ポーラ文化研究所 (po-holdings.co.jp)

パーマネントウエーブの発祥、日本髪からの変化。

それは容姿だけでは無く、戦後、女性の社会進出の歴史とも重なりますね。

同時に服装も機能性を重視し、防寒性や手入れのしやすさなどmade in occupied japanもあったかと思います。

時代の流れを経て、

4万年もの美意識の歴史の流れを経ても世界中に令和の世も民族衣装が残されている✨

_pdf (jst.go.jp)

人類発祥から令和に至るこの時代まで、様々な激動や流行を帯びながらも、

民族性を保持し、伝えられて来た「化粧」と言う表現方法について、改めて男性の皆様にも御理解頂けたら幸甚と共に、

「今日、メイクは面倒だな～」とふと思ってしまう日もある我々女性陣の心が、

すこしでも「ときめく」要因のひとつになれたなら、美容家としては大変うれしく思います。

「ウエストを細く」の美は中世のヨーロッパに見るが、

※着物であった日本人は当時、ウエストを意識していませんでした。

コルセットの歴史。女性の身体の解放とフェティシズム。【FASHION ENCYCLOPEDIA Vol.３】 | Vogue Japan

その後、コルセットを外した女性達は、

運動や食事によるスタイルキープを美と受け入れるようになった。

(参考資料)

第一次世界大戦で顔に負傷をした兵士の社会復帰を助けるために形成外科技術が急激に発達し, その技術はアメリカにおいては美容を目的に使用されるようになる。アメリカではダイエットも普及し始める。コルセットがなくなったことで, 自助努力をして「モードな恰好のよい」体型を創造・維持しなければならなくなったからだ。こうして, 美しさにとって若さが何より重要になり, 若い美しさを自助努力して獲得し維持することが重要という意識が形成された。

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J. Cos. Sci. Soc., 42(1): 27-35 (2018) (jst.go.jp)

医学や化学の進化と共に、美と健康を求めるように変わったのでしょうね💦

ウエストをキツク締め上げるのは内臓にも影響がある、それよりも、適度な運動を・・

また、昨今は老人フォームでのケアーや、

心のケアーにも「明るいメイクアップを施すケア」は取り入れられております✨

ここまであまりイデオロギーの関係に触れずに考察致しましが、

ナチュラル派、自然派、ノーメイク派の方々も現在では多くいらっしゃいます。

また、

化粧とは「顔へのペイント」だけでは無く、

髪を整える、洗髪、爪を清潔に保つ等、入浴、失った体の形成手術等、全身に於いての化粧を指します。

そのうえでノーメイクであれ、ジェンダーフリーであれ、心地よい装いでいらっしゃる事に美を感じます上で尊重致します。